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『追悼 合田佐和子展』に行ってきました。

すでに会期が終了してしまっておりますが、
大伝馬町のアートギャラリー「みうらじろうギャラリー」で開催されていた
「追悼 合田佐和子展」(会期2016年6月18日-26日)に行ってまいりました。
タイトルにあるとおり、残念ながら今年2月にご逝去された合田さんを悼む展覧会です。


合田佐和子さんは1940年10月11日生まれ。
武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)卒業後、瀧口修造の勧めによりオブジェ作品を発表し、デビューします。その後 唐十郎主宰の劇団状況劇場・唐組、寺山修司主宰の天井桟敷の宣伝・舞台美術などを手掛け、立体オブジェや絵画の他、版画・写真・ドローイングなどを制作し、各地で個展などを開催しました。


この展示では絵画、写真、版画、鉛筆画、オブジェで構成されていました。会場で写真は撮りませんでしたので、中でも印象に残った作品3点をご紹介します。


会場でまず目を引いたのは2003年に渋谷松涛美術館で開催された
「合田佐和子 影像」展の図録の表紙となった「90度のまなざし」という絵です。

130154

「合田佐和子 影像」展 図録表紙

SawakoGoda_90degreeLook

合田佐和子「90度のまなざし」 90.9x65.2cm 2003年

画像からも伝わりますが、実物は神々しく画面から光を発しているようです。思わず手を合わせて拝みたくなる美しさ。

SawakoGoda_EyeOfPolaNegri

合田佐和子「ポーラ・ネグリの眼」 46.0x65.0cm 1988年

この魅惑の瞳の持ち主ポーラ・ネグリはサイレント映画時代に活動し、妖艶なヴァンプ(悪女)役で大スターとなった女優です。全体が霧のかかったような薄い色調の絵ですが、まぶたの際の三角形が不思議に美しい効果を発揮しているようです。

ポーラ・ネグリ

ポーラ・ネグリ

ネグリ自身のエピソードも面白いので、もしご興味のある方は調べてみてください。

SawakoGoda_Cats-eyedGirl

合田佐和子「猫目の少女」 33.3x24.2cm 1974年

最後は少女の姿に猫の顔の部分がコラージュのように描かれた作品です。(一見、ワニのように見えたのですが違いました。)この絵の暗さがとても魅力的で、寝室に飾っておいたら眠れない時や、気持ちがざわつく夜などに鎮静剤のような役割をしてくれそうな気がします。

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合田佐和子「オブジェ・人形/手芸文庫7」

会場の真ん中のテーブルには、いまでは手に入りにくい合田さんの著作や掲載誌なども自由に閲覧できるようになっていて、ずっと欲しいと思っていた『オブジェ人形/手芸文庫7』(1965年)も手にとって見ることができました。この本は「手芸文庫」というシリーズに組み込まれていますが、中をみると相当な現代美術ぶりを発揮しています。それでありながら「手芸」であるので、全ての作品の作り方が記されている最高の本なのです。(材料は身近にある針金やピンポン玉・ガラスビンなどの廃材を使用。)この本を見て真面目にこれらの奇妙な人形を「手芸」として作った読者がいたと思うと、とても温かい気持ちになります。
この本には合田さんが世に出るきっかけを作った瀧口修造と詩人の白石かずこの言葉も掲載されています。豪華です。

合田佐和子さんは図録を除くと薄いテーマ別の作品集は数冊ありますが、体系的な作品集が出ていないので(もうどこかで話が進んでいるかもしれませんが)是非お願いしたいところです。

(神谷)

今回の合田佐和子さんの画像をみうらじろうギャラリー様よりご提供いただきました。ありがとうございました。

みうらじろうギャラリー
103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2-5 石倉ビル4階
tel 03-6661-7687 fax 03-6661-7690
e-mail info@jiromiuragallery.com

池袋本店、店長日記 恩地孝四郎展に行ってきました。

こんにちは。
最近は炭酸水にポカリの粉を入れたものを飲んでいます。
理想の飲み物かもしれません。
池袋本店、店長の大西です。

恩地孝四郎展に行ってきたので、うちにある本も含めてざっと。

恩地孝四郎(1891-1955)
東京出身。10代で竹久夢二に師事し、
東京美術学校に通う同級生らと木版画と詩の同人誌「月映」を創刊。
日本における抽象表現の先駆者としてよく知られていますが、
他にも生業としていた本の装幀や木版、油彩、水彩、素描、写真など
多様な表現方法を用いて、多くの作品を残しています。

繊細な作風とは、裏腹に力強い面構えです。
特に髪がすごい。太い。

恩地孝四郎が装幀を手がけた本が、たくさん展示してあったんですが
中にはなんか見覚えがあるなーというものがいくつか。

詩集 月に吠える

萩原朔太郎

大6年/感情詩社 初版 カバー破れ

発禁により「愛燐」「恋を恋する人」の2編6頁削除

田中恭一吉木版口絵・挿画 恩地孝四郎装丁・挿画

小夜曲(セレナーデ) 絵入詩集

竹久夢二

大4年/新潮社 初版 恩地孝四郎装幀 ビロード装 三方金 完本 裏見返記名

どんたく

竹久夢二

大7年/実業之日本社 重版 カバーしわあり 恩地孝四郎装幀

店にあったなと。

普段あまり図録は買わない方ですが、
とても充実した内容だったので買いました。

厚い。

具象もやはりいいです。

おっとなったやつ。
ぽくなくてかわいいです。

ほにゃほにゃしてます。

抽。象。

恩地孝四郎の作品は、どこか音や匂いのする感じがあり
小さいころ感じていた季節の感覚を思い出すようで、ほっこりします。

恩地孝四郎詩集

恩地孝四郎

1978年/六興出版 限100の内99番 オリジナル木版画2葉入 正誤表付 二重函

詩も書いてますからね。

紹介しといてあれなんですが、展示期間は28日までです。
あと1週間しかないですが、過去最大の回顧展ということで作品数もとても多く
見ごたえ十分なので是非行ってみてください。↓

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/onchikoshiro/

ボヘミアンズ・ギルドは近代美術館からも近いので、是非お立ち寄りください。

恩地孝四郎の作品や画集などもたくさん扱っています。

在庫一覧はこちらからご覧ください。

お待ちしています。

本の買取も行っているので、お気軽にご相談下さい。
持込前に一度ご連絡いただけると助かります。
買取担当:大西まで TEL:0339716092
よろしくお願いします。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

神保町ファインアーツにて第12回企画展「フルクサスとコンセプチュアルアート」開催中です。

神保町ファインアーツでは、2/1(月)より第12回企画展「フルクサスとコンセプチュアルアート」を開催しております。

1960年代を代表する芸術運動のひとつであるフルクサス。

美術・音楽・詩・舞踏など幅広い芸術ジャンルにまたがり、枠に囚われない活動をしました。
本展示では、フルクサスの中心人物ジョージ・マチューナスが制作した「フルクサス新聞」や、マルチプル作品集「SMS」のほか、ジョン・ケージ、ヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイクなどの作品を展示いたします。


フルクサス新聞


SMS

SMS Vol.1


また、「ワードアート」と呼ばれるジェニー・ホルツァーの作品を中心に、コンセプチュアルアートの作品も併せて御覧いただけます。

ジェニー・ホルツァー版画集「AKA A Suite Of Five Etching」

ジェニー・ホルツァー版画集「AKA A Suite Of Five Etching」


展示する作品はすべて販売も致します。
関連書籍も多数ご用意して、皆様のご来店を心よりお待ちしております。


『フルクサスとコンセプチュアルアート』
会期: 2016年2月1日(月)〜 2016年2月27日(土)
展示作家: フルクサス/ジョン・ケージ/ヨーゼフ・ボイス/ナム・ジュン・パイク/靉嘔/ジェニー・ホルツァーほか(順不同)
時間:11:30-19:00 日祝のみ11:30-18:00
地図 ※靖国通り神保町駅A7出口徒歩1分 一誠堂書店の2件隣り、1Fが菅村書店の白い日本文芸社ビル2F
(近隣に「古瀬戸珈琲店」の入った同名のビルがありますが、違いますのでお気を付けください。)

池袋本店 森山大道写真展、1/23から東京芸術劇場にて開催です。店頭特集やってます。

こんにちは。
はやく恩地孝四郎展に行きたいです。
池袋本店、店長の大西です。

1/23から東京芸術劇場にて、
森山大道写真展が開催されるということで↓

https://www.geigeki.jp/performance/event130/

店頭にいろいろ集めてみました。

割引券もありますよ。

アラーキーこと荒木経惟と並び、日本を代表する写真家ですよね。

ボヘミアンと池袋合わせると結構な在庫量が。

在庫一覧はこちらからご覧ください。

森山大道写真集 Daido. hysteric no.6

森山大道

1994年/Hysteric Glamour ソフトカバー 少折れ

森山大道写真集 続にっぽん劇場写真帖 ソノラマ写真選書6

森山大道

昭53年/朝日ソノラマ カバー少シミ

森山大道写真集 ニュー新宿

森山大道

2014年/月曜社 マジック署名 カバー

本名はひろみちなので、音読みにしてるんですね。
この時代の文学とか美術の人多いですよね、、この名前変換。
河原温も、あつしが本名らしいです。
自分の名前は元々音読みなので、訓読みにしてみましたが
ふつうにかっこ悪かったです。

みんなが好きじゃない街として悪名高い池袋ですが、
是非この機会に来てみてください。
夏目書房も東京芸術劇場から2、3分です。

立教通り周辺は池袋の今一番よくない部分
(変に小洒落させて、逆にすごくださくなるという)
がけっこう出てますが、
北口のごちゃごちゃして不穏な感じはおもしろいですし
中華料理屋はおいしいです。

お待ちしてます。

本の買取も行っているので、お気軽にご相談下さい。
持込前に一度ご連絡いただけると助かります。
買取担当:大西まで TEL:0339716092
よろしくお願いします。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015

こんにちは、諸橋です。魚座です。

夏目書房は、今日から3日間、
THE TOKYO ART BOOK FAIR 2015
に出展いたします。

沢山の独創的で洗練されたZineの中に紛れて、
池袋の混沌で洗練された古書を販売しております。

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我々は、ルームFの18に陣取って
皆様のお越しをお待ちしております。

目印はこのスナック看板です。

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☝クリックでHPに移動します。

9月19日(土)15:00〜21:00
9月20日(日)12:00〜20:00
9月21日(月・祝)11:00〜19:00

京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15

サイ・トゥオンブリー入荷しました。 Cy Twombly

どうも、こんにちは。櫻井です。

20世紀を代表するアメリカのアーティスト、サイ・トゥオンブリー(1928-2011)の個展が日本の美術館として初めて、原美術館で5月より開催されています。
サイ・トゥオンブリー財団の協力のもと、1953年より2002年までの紙の作品(ドローイング、モノタイプ)70点が展示されているんだそう。
詳細はこちらから。
原美術館「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」

展覧会の開催に合わせて、わたしも市場でトゥオンブリーを各種仕入れてまいりました。
おすすめの商品はこちら。

「サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Monograph」

1950年代から晩年までの代表作がカラーで約350点ほど収録されています。

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サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Monograph Richard Leeman 2005年/Thames & Hudson Ltd 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Monograph Richard Leeman 2005年/Thames & Hudson Ltd 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Monograph Richard Leeman 2005年/Thames & Hudson Ltd 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly A Monograph

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Monograph

Richard Leeman

2005年/Thames & Hudson Ltd 英語版 カバー

もうひとつ。

「サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005」

彫刻作品集です。絵画だけでなく独特な彫刻も数多く制作しています。

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005 Giorgio Agamben/Edward Albee/Reinhold Baumstark他 2006年/Schirmer/Mosel 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005 Giorgio Agamben/Edward Albee/Reinhold Baumstark他 2006年/Schirmer/Mosel 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005 Giorgio Agamben/Edward Albee/Reinhold Baumstark他 2006年/Schirmer/Mosel 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005 Giorgio Agamben/Edward Albee/Reinhold Baumstark他 2006年/Schirmer/Mosel 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly Sculptures 1992-2005

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Sculptures 1992-2005

Giorgio Agamben/Edward Albee/Reinhold Baumstark他

2006年/Schirmer/Mosel 英語版 カバー

ほかにはこのような商品がございます。

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly A Retrospective

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: A Retrospective

Kirk Varnedoe

1994年/Museum of Modern Art 英語版

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly Fifty Years of Works on Paper

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly: Fifty Years of Works on Paper

Simon Schama/Roland Barthes寄稿 Julie Sylvester編

2004年/Schirmer/Mosel Verlag Gmbh 英語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly Bilder,Arbeiten auf Papier,Skulpturen

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly:
Bilder, Arbeiten auf Papier, Skulpturen

Demosthenes Davvetas/Roberta Smith寄稿 Harald Szeemann編

1987年/Prestel 独語版 カバー

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly Paintings and Sculptures 1951 and 1953

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly:
Paintings and Sculptures 1951 and 1953

1989年/Sperone Westwater 英語版 背少傷み

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly Cinquante Annees de Dessins

サイ・トゥオンブリー Cy Twombly:
Cinquante Annees de Dessins

Roland Barthes

2004年/Gallimard 仏語版

夏目書房のギャラリー「神保町ファインアーツ」にはこのような商品も。

アレサンドロ・トゥオンブリー画額

アレサンドロ・トゥオンブリー画額

Alessandro Twombly

1972年/アクリル 紙 サイン 70×100 額80×110

サイ・トゥオンブリーの息子さんです。

その他サイ・トゥオンブリーの商品はこちらからご覧いただけます。

この機会にぜひご来店下さい。お待ちしております。買ってください。

買取のご案内

サイ・トゥオンブリーはもちろん、抽象表現主義やミニマル・アート、ポップ・アートなどのアメリカ現代美術に関する作品、資料、作品集は高価買取中です。

高価買取作家
ジャクソン・ポロック/ウイレム・デ・クーニング/マーク・ロスコ/バーネット・ニューマン/ジャスパー・ジョーンズ/アンディー・ウォーホル/ロイ・リキテンスタイン/トム・ウェッセルマン/クレス・オルデンバーグ/フランク・ステラ/アーシール・ゴーキー/ロバート・マザーウェル/アレクサンダー・カルダー/デイヴィッド・スミス/ルイーズ・ニベルスン/ドナルド・ジャッド/アド・ラインハート/ロバート・ラウシェンバーグ/ジョゼフ・アルバース/ジョゼフ・コーネル/ヘレン・フランケンサーラー/ジム・ダイン/モリス・ルイス/ジョージ・シーガル/クリストetc

夏目書房、ボヘミアンズ・ギルド、神保町ファインアーツでは買取を随時行っております。
上記以外のものでも古書から美術品まで、多種多様に買取いたします。お気軽にご連絡ください。


「アートフェア東京2015」参加のお知らせ

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「アートフェア東京2015」参加のお知らせ(2015.03.19)

毎年恒例の国内最大級のアートイベント「アートフェア東京2015」が

3月20日(金)~22日(日)の3日間、有楽町の東京アートフォーラムで開催されます。

今年も「ボヘミアンズ・ギルド」として出展いたします。

ロバート・ロンゴ、トム・ウェッセルマン、ドナルド・ジャッド、フランク・ステラ、エドワード・ルシェなどの海外美術から、
李禹煥、奈良美智、大竹伸朗、井上有一、菅木志雄などの人気作家たちの新入荷作品を、恒例の圧縮陳列にてご紹介いたします。

古書店ならではの空間を展開いたしますので、是非お越しください。
ボヘミアンズ・ギルドの出展ブースはN72です。
https://artfairtokyo.com/gallery/7994.html

会場:東京国際フォーラム展示ホール(東京都千代田区丸の内3-5-1)

日時:3/20(金)11:00-21:00

3/21(土)11:00-20:00

3/22(日)10:30-17:00  ※全日入場は終了30分前まで

【お問い合わせ先】

〒106-0031 東京都港区西麻布1丁目9番11号

TEL: 03-5771-4520

FAX: 03-3401-8038

URL:www.artfairtokyo.com

E-MAIL: info@artfairtokyo.com

『ヨーゼフ・ボイス マルチプル展』に行ってきました! Ich bin ein Sender. Multiples von Joseph Beuys

こんにちは。

ドイツ・ミュンヘンにある現代美術館『ピナコテーク・デア・モデルネ』で現在開催中の『ヨーゼフ・ボイス マルチプル展』(Ich bin ein Sender. Multiples von Joseph Beuys)に行ってきました。

世界最大規模の作品数を誇る当美術館。グラフィックアート・建築・デザインの分野に分かれて作品が展示されています。

今の時期はボイス展の他にも『女性建築家リナ・ボ・バリジ展』そして『テリー・ウィンタース版画展』等が開催中です。

Pinakothek der Moderneドイツ人建築家シュテファン・ブラウンフェルスによって設計された建物の前には広大な芝生が広がっています。

エントランス・ホールエントランス・ホール。左奥が受付。

雪の降るなか、路面電車を乗り継ぎ、やっと美術館にたどり着きました。とても大きなエントランスホールを通り受付へ。
入場料を払い、チケット代わりのピンバッチを受け取り、早速展示の部屋へ進みます。入口にはおなじみの巨大なボイスのポートレイト。

おなじみのフェルトハットをかぶってお出迎えです。

部屋へ入ると、生涯で500を越えるマルチプル作品を制作したといわれるボイスの大量の作品群が豪華に陳列されていました。

フェルト・廃材・蝋など様々な素材を使ったマルチプル作品がずらりと並びます。

マルチプルはもちろん、版画、写真作品、パフォーマンス中の映像や使用されたオブジェクトなども並べてありました。展示数の多さに圧倒されながら部屋から部屋へ行ったり来たり。

途中の部屋で学芸員さんによる作品の説明が行われていましたが、ドイツ語のためまったく理解できず・・・只々ビジュアルのカッコ良さとおもしろさに感嘆していました。ボイスは「直感は理解のより高度な次元」と言っていたのでこの楽しみ方で良いのだと思います。

代表作『フェルト・スーツ』のシリーズ。

ピンプなボイスです。

まだまだ作品はありましたが、到底載せきれませんので、おまけに同時開催のリナ・ボ・バリジとウィンタースの作品を少し。

もうひとつおまけに常設の“ドイツ現代美術を代表する芸術家”’ゲオルグ・バゼリッツ作品を。



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そして!現在ボヘミアンズ・ギルドにはヨーゼフ・ボイス版画作品が7点ございます!そのうちの数点をご紹介します。

ヨーゼフ・ボイス版画額「Girl」
ヨーゼフ・ボイス版画額「Girl」
Joseph Beuys
1956年/エッチング 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No420 29×21 S:65×50 額84×68.5
「Suite Circulation Time」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品

ヨーゼフ・ボイス版画額「Honey Pot」
ヨーゼフ・ボイス版画額「Honey Pot」
Joseph Beuys
1956年/エッチング/アクアチント/コラージュ 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No422 29×21 S:56.5×45 額75×63
「Suite Circulation Time」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品

ヨーゼフ・ボイス版画額「Calf With Children」

ヨーゼフ・ボイス版画額「Calf With Children」
Joseph Beuys
1957年/アクアチント/リトグラフ サイン 余白にプリンターへの鉛筆書き指示書 レゾネ No351 29×21 S:65×50 額49×43
「Suite Oath Hnd(Suite Schwurhand)」より ※「Grafos-Verlag」で75部製作する前のWorking Proofでボイスの資料として貴重な作品

いずれもWorking Proof版の大変貴重な版画作品で、ボイス独特の色合いと不完全さをもつ魅力ある作品だと思います。興味のあるかたはぜひ、ボヘミアンズ・ギルドにご来店下さい。お待ちしております。

その他の作品にも興味がある方はこちらから☆☆☆

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ボヘミアンズ・ギルドでは、様々なジャンルの本や美術作品を買取しています。
お売りいただける本、作品などございましたら是非ご連絡下さい。

終了しました!根津美術館 「誰が袖図―描かれた着物」展

誰が袖図展チラシ

「これは誰の袖なのか」。そんな風変わりな名で呼ばれる絵があります。衣桁や屏風にたくさんの衣裳を掛け並べた様子を描く「誰が袖図」です。「誰が袖図」 には、秘められた室内空間を覗き見て、そこに掛けられた美しい衣裳を愛で、薫きしめられた香りをイメージし、ひいてはそれを着る人の面影をしのぶ、そんな 多層的な趣向が備わっています。(展覧会チラシより)

新宿駅で展示されていたポスターにひかれて、行ってまいりました。
ブログを書いている途中に展覧会が終了してしまい、申し訳ありませんがご報告ということでお許しください。。。

チラシの図を見ていただけますでしょうか。
作品自体が屏風であるのに、入れ子のように実物大の部屋の様子が描かれており、
その中には人は描かれていません。
それにも関わらず持ち主の気配は濃厚に感じられます。

主役は持ち主不在のまま描かれた「衣類とそれが置かれた空間」のようです。
なんだかシュールなんです。
すごく不思議な味わいで、粋で先鋭的な現代美術に通ずる感覚だと思います。
これこそ外国の人に紹介したいジャパン・クールです。
*

蛇足ですが、着物の模様の描かれ方には二通りあるとおもうのです。
ひとつは実際に見えるようにシワなどに合わせて絵柄を変形させているもの。
もうひとつは実際を無視して絵柄の紙を布のかたちに切り取って貼付けたようなもの。

今回展示されていたものはどちらとも言えず、自然に見えるギリギリのラインで模様がしっかり描かれていて好感が持てました。

この「誰が袖(たがそで)図」3点は根津美術館のコレクションのようですので
また見るチャンスはあると思います。

興味を持たれた方は覚えておいてください。

*

根津美術館に初めて行ったのですが、この季節は庭園の紅葉が素晴らしいようです。
私が訪れた日はかなりの寒さと強風でしたので、大事をとって庭を鑑賞するのはあきらめました。冷え性でない方はどうぞ。

また根津・三井記念・五島美術館の入館券を集めると、次の展覧会が1回無料となる「秋の三館-美をめぐる」というキャンペーンが行われていたようです。
残念ですが、冬のキャンペーンをお待ちください。

コレクション展 誰が袖図 描かれたきもの

2014年11月13日(木)~12月23日(火・祝) ※終了しています

休館日 月曜日
開館時間 午前10時‐午後5時(入館は午後4時30分まで)
入場料 一般1000円、学生[高校生以上]800円
*中学生以下は無料
会場 根津美術館 展示室1

**赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで**

千葉市美術館で開催されている「赤瀬川原平の芸術原論 1960年代から現在まで」に行ってきました♪


赤瀬川原平…知ってるようで知らない作家。
ざっくりとしたイメージはあるけれど、誰かに説明しろと言われると自信がない、そんな作家でした。

だからこそと行ってみた今回の展覧会。
前衛美術、漫画、小説、写真といった様々な分野の赤瀬川作品が展示された見応えあるものでした。

赤瀬川原平といえば「千円札裁判」。
千円札を模写して訴えられた……正直そこまでの知識しかありませんでした。
今回の展覧会で、千円札裁判の全貌が見えてすっきりしたのでご紹介したいと思います。

1963年、赤瀬川は展覧会の案内状に千円札を印刷したり、拡大図を作るなどして、積極的に自分の作品に「千円札」のモチーフを使っていました。

そのことが警察に知られたのは、別件で押収された書籍に「千円札」をモチーフにした作品が掲載されていたからです。

ちょうどその頃、世間では偽札事件が発生。そのことも関連し、やがて「通貨及証券模造取締法」に問われてしまいます。

この裁判では、瀧口修造中原祐介針生一郎が特別弁護人になりました。彼らを筆頭に、数多くの美術家が赤瀬川の弁護にまわり、様々な芸術作品を裁判所に並べて「芸術とは何か」ということを示し、赤瀬川の「模型千円札」が芸術作品であるということを訴えました。
にも関わらず、この裁判は5年以上も続いて、最終的に有罪となってしまったそうです。

結果はともあれ、この時代の芸術家たちの勢いが充分に伝わったエピソードですよね。

事件後初の展示作品が、りんごのみを描いた絵二枚ということが、正に赤瀬川の快挙と言えるのではないでしょうか。
なぜならば、その理由が法律に違反せず描けるものは最早りんごぐらいだ、と言うのですから。

「千円札は誰もが日常的に目にし、触れているものなのに、お札に描かれた図柄などを誰も見ていない盲目的なものである」といったような赤瀬川原平のことばが書かれていました。
たしかに、毎日のように目にしている千円札なのに、図柄は全然見ていない……!

近すぎると見えないものって沢山ありますよね、分からなくなったら離れて見るのもいいかもしれませんね。

夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
お売りいただけるものがございましたら、是非ご連絡下さい♪

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