2011 3月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブログ 古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房

愛書票暦

地震、そして原発事故と世の中が大変なことになっています。

被災された方々にお見舞いもうしあげます。

そして日本全体の力で1日でも早い復興をめざしていきましょう。

小さいかもしれませんが、出来る限りの手助けをしたいと考えています。

神田の古書店街も本が崩れたり、棚が倒れたりと、どこも大変でしたが、みんな通常に戻ってきました。

しかしお客様の数は地震発生以来激減。

日々業者同士で「こんな非常時だからしょうがない。でもこんなのが続いたら結構つぶれちゃうかも」などと。

だからこそ被災地の手助けするためにも、経済活動をしっかりとして地盤を固めなければと思っています。

久しぶりに新入荷の商品の紹介をしようと思います。

日本書票協会が発表した「愛書票暦」です。

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書票の普及をめざして、昭和18年に創設された日本書票協会は、

現在に至るまで毎月1枚づつ特製のミニカレンダーに版画を添付し会員に配布しました。

昭和 19の4枚,20年の9枚以外は年間12枚を発表しました。

初期の頃は恩地孝四郎、武井武雄、畦地梅太郎、関野凖一郎、川上澄生、川西英、清宮彬、平塚運一、初山滋な ど、

昭和30年代頃からは清宮質文、斉藤清、日和崎尊夫、柄澤斎、金森世志夫、萩原英雄、若山八十氏なども作品を発表しました。

今回、昭和18からのほとんどの作品が入荷しました。

なかなか作品が少ない加藤太郎、清宮彬(質文の父)などの作品も入っています。

こんな人たちがこんなに蔵書票を作っていたのだと改めて驚かされます。

昭和18年からの昭和の分は、年度別、あるいは特別に制作されたアルバム(大体4年分48枚が貼られています)別でホームページに掲載しました。また、ホームページ内で蔵書票の特集を組みました。

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蔵書票特集はコチラから

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また1990年~2007年の作品は年度別12枚セットで、ヤフー・オークション内の「ボヘミアンズ・オークション」に本日より出品しました。

50年以上に渡る色々な作家の蔵書票が見ることができますので、ぜひホームページへ。

生涯一の大地震来襲

昨日の大地震には本当に恐怖をおぼえました。

毎週金曜日に神田古書会館で開催される業者古書交換会「明治古典会」の会場で遭遇しました。

前半の開札が終わり、業者仲間と休憩中に突然の、グラッ!

一瞬「とうとう来たか!」という感覚が頭をよぎり、揺れの長さと強さにいつのまにか中腰で机につかまっていました。

揺れが少しおさまると、すぐに店と自宅に連絡をとろうとしましたが、すでに携帯はつながらず。

古書会館の有線電話でなんとか連絡がとれ、ひと安心。

特に池袋の本店(実家)には80歳を過ぎた父と母しかいなかったので本当に心配しました。

現在、「明治古典会」の会長をしているため、業者の皆さんに開札をしばらく中断することをお伝えし、

神保町支店「ボヘミアンズ・ギルド」に向かいました。

神保町の交差点を渡り、向いの「三茶書房」さんを見ると、

普段はひじょうにキレイに積んである全集類のほとんどが通路に落ち、ウィンドーはメチャクチャに。

「三省堂」の前は中から避難してきたお客さんと店員の方で相当な人だかり。

イヤな感じを抱きながら30メートル程先の「ボヘミアンズ・ギルド」へ。

店の前まで来るとスタッフが出てきたので様子を聞くと「ウチはほとんど平気でした。」と。

数冊の本の落下と倒れた額1面のガラスが割れただけの被害でした。

少し安心して靖国通り沿いの仲間の古書店へ行くと、ほとんどの店で棚から本が落下していて、

中へも入れない状況でした。数店まわりましたが同じ状況です。

当店のスタッフに他の店への片付けの手伝をたのみ、古書会館の交換会会場へ戻り、

残ったメンバーで交換会の開札をおわらせました。

交換会終了後、店へ帰りテレビで地震情報を見て、改めて尋常ではない事態を実感しました。

神保町界隈は歩道には人があふれ、道路も渋滞、当然電車は全線不通。

池袋の本店に行こうにも、どうする事も出来ず、スタッフとともに注文品の発送準備。

しばらくして、とにかく何か食べておこうと、開いている店を探し、みんなでよく行く焼鳥屋「八羽」へ。

なかに入ると今日の交換会にきていた神奈川や東京郊外の人たちが、やはり帰れず5~6人。

話を聞けば帰れないので古書会館に泊まることになりそうだとのこと。

その後なんとか普段の3倍の時間をかけて車で帰りました。

今日の朝、神保町に来てみると神保町古書店街の3分の2が閉まっていました。

当店は店を開けましたが、来るのは近所の業者ばかりで、みんなどの位片付けがたいへんかを語っていきました。

もう閉めようと思っていたら、テレビから原発爆発のニュース。

いったいどうなってしまうのやら。

ホームページリニューアル!目録35号完成!

既にお気づきの方もいると思いますがホームページがリニューアルされました。


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トップページは今までより見やすくなり、スッキリしました。

オススメ商品、特集などが画像付きで載っています。

ブログ、4代目日記、タンブラー、ツイッターなども変わらずご覧いただけます。

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買取ページも変わりました。
初心者の方でも見やすいようにかなり細かいところまで詳しく載せています。
また、店主・夏目滋より買取を考えている皆様へのメッセージも載せていますので、是非そちらもご覧になってください。

その他にも一覧の画像が大きくなっていたり、複数枚画像が見れたりと様々なところを改善しました。

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それに伴って、目録も発刊いたしました。

夏目書房目録第35号

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今までの目録と比べて今回が一番厚くなりました。写真版だけで60ページ、全部で240ページあります。
国内外の美術はもちろん、写真や文学などもかなりの量です。
また、竹久夢二関係は大量入荷ということもありましてかなりお値段をおさえてあります。

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目録写真版はこちらから

パワーアップした夏目書房をこれからもよろしくお願いします。