この展覧会は、現代絵画の巨匠として、現在もっともݗい評価を受けている作家の一人、
ゲルハルト・リヒターの個展です。彼の 1960 年代から 40 年にわたるସい画歴を見渡し、
作家の愛蔵品を中心に主要作品約 50 点をまとまった形で一挙に公開するのは日本では初
めてのことです。
ゲルハルト・リヒターは、1932 年に旧東ドイツ・ドレスデンに生まれ、ベルリンの壁
が祖国を分断する直前に旧西ドイツのデュッセルドルフに移住し、現在はケルンに在住す
るアーティストです。2002 年にはニューヨークؼ代美術պで、また、2005 年初めにはノ
ルトライン=ヴェストファーレン州立美術պで約 11 万人の入場者数を動員した大֩模な
個展が開催されるなど、世界的に極めて重要な作家として認められていることは間違いあ
りません。
リヒターの作品は、実に多岐にわたっています。新聞やߙ誌などの写真イメージを精密
に模写しつつ、微妙にぼかして描き上げる油彩画「フォト・ペインティング」、正方形や
ସ方形の色彩鮮やかなカラーチップを配列した幾何学的な「カラーチャート」シリーズ、
グレイという色のみの展開からなる「グレイ・ペインティング」シリーズ、17-18 世紀の
ドイツ・ロマン派を想֬させるようなൌ景画、鮮やかな色の組み合わせと大胆な配色によ
る「抽象絵画」シリーズ、さらには透明または彩色されたガラスや؛を用いた作品などそ
の表現は多種多様です。
これらの様々な作品群は一見結びつけるのが難しいかもしれません。しかしながらそれ
らの根底には彼の「絵画の可能性」という一貫した問題意ࡀが深く横たわっています。リ
ヒターは、「写真と絵画」、「具象と抽象」そして「現実と仮象」といった境界線をあいま
いにするような独特な平面群を通じて、「見る」という行為に対し、真摯な考察をୈ求し
続けております。このような彼の作品群は、インターネット等のメディアが発展し、現実
とイメージが共存するような中に生きる私たちの世界を映す「؛」であるもいえます。
今回の展覧会は、最新作の油彩画約 6 点をはじめ、作品のほとんどが日本初公開となり
ます。引き続き精力的に活動を続けるリヒターの様々な側面を見い出す最良の機会になる
ことと思います。
どうも、こんにちは。
みなさんもオリンピック見てますか?
私もテレビをつけるといつでもやっているのでついつい見てしまい、ユーロ2012以来の寝不足の毎日です。
個人的には体操の内村航平選手の優勝、金メダル獲得にはとても胸にぐっとくるものがありました。
本当におめでとうございます。
さて、ボヘミアンズ・ギルドにゲルハルト・リヒターの作品集、カタログ、レゾネ、評論などなど
まとまって入荷しましたのでお知らせします。
ゲルハルト・リヒター(1932-)
旧東ドイツ、ドレスデン生まれ。
現代美術にもっとも影響力をもち、世界最高峰と評されれ、ジグマールポルケやゲオルグ・バーゼリッツらと共に現代ドイツを代表する画家です。
1993年-94年には大規模な個展がドイツ美術センター、パリ市立近代美術館などを国際巡回しました。その後も、ニューヨーク近代美術館での回顧展(2002年)をはじめ、毎年世界の有名美術館で個展が開かれ、日本では2005年に金沢21世紀美術館、川村記念美術館で日本初の回顧展が開催されました。
リヒターの作品は、とても多岐にわたっています。新聞や雑誌などの写真イメージを精密に模写しつつ、微妙にぼかして描き上げる油彩画「フォト・ペインティング」、正方形や長方形の色彩鮮やかなカラーチップを配列した幾何学的な「カラーチャート」シリーズ、グレイという色のみの展開からなる「グレイ・ペインティング」シリーズ、17-18 世紀のドイツ・ロマン派を想起させるような風景画、鮮やかな色の組み合わせと大胆な配色による「抽象絵画」シリーズ、さらには透明または彩色されたガラスや鏡を用いた作品などその表現は多種多様です。
またリヒターの作品はオークションで現存するドイツ人作家のなかで最も高額で取引されています。
今年開催されたクリスティーズとサザビーズの現代美術オークションで、リヒターの作品が非常に高額で落札されたのも記憶に新しい方もいらっしゃると思います。
ちなみにクリスティーズ・ロンドンで1994年制作の「Abstraktes Bild」の落札価格はなんと、989万7250ポンド。日本円にして約12億5106万円! My God!
そんなリヒターの商品がまとまって入荷しましたので一部ご紹介。
Gerhard Richter
1997年/D.A.P./Anthony D’Offay Gallery 英語版 布装
Gerhard Richter
2001年/Hatje Cantz 独語版 カバー
Dieter Schwarz
1999年/Richter Verlag 独語版 布装
Gerhard Richter, Dietmar Elger
2002年/Hatje Cantz 英語版 カバー
Bruno Cora
1999年/Gli Ori 伊・英語版
私は青年期に持っていたソニック・ユースのあるアルバムのジャケットがリヒターのものだということ、ということはあれは写真じゃなかったんだ、と知ったのは恥ずかしながら最近のことなのでした。
ちなみにそのアルバム「Daydream Nation」。
ジャケットの作品「Kerze(ろうそく)」(1983年制作)は2008年ロンドンのサザビーで1050万ユーロで落札されたらしいです。!
その他ゲルハルト・リヒターの商品は上のろうそくの画像よりご覧いただけます。
……………………………………………………………………………………………………◎
今回ご紹介したゲルハルト・リヒター関連の書籍はもちろん
ドローイング、オリジナル作品などをはじめ、
国内外の美術書・写真集・現代アートなどなど高価買取いたします。
詳しくはコチラから△