2013 10月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 池袋 草間彌生、奈良美智、具体、ウォーホルなどの作品高価買取中

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デイヴィッド・ホックニーオリジナル・プリント額入荷しました。

こんにちは。
日中は店内にいることが多いため、季節の移り変わりに少し疎くなったような気がします。
もっと外に出たいです。大西です。

今回はボヘミアンズ・ギルドに、デイヴィッド・ホックニーのオリジナル・プリント額が入荷したのでご紹介します。

デイヴィッド・ホックニー オリジナル・プリント額「北京6-22」

David Hockney

1981年/Cプリント サイン 西村画廊シール付 15×20 額36.5×44

デイヴィッド・ホックニー オリジナル・プリント額「西安19-22」

David Hockney

1981年/Cプリント サイン 西村画廊シール付 15×20 額36.5×44

ホックニーといえばあまり写真を撮っているイメージはないのですが(フォト・コラージュは別として)、色の感じとかホックニーっぽくてステキです。

デイヴィッド・ホックニー(David Hockney 1937-)は、イギリスで生まれ現在はアメリカのロサンゼルスで活動しています。
ホックニーは様々な表現で作品を発表しており、プールを題材にした明るくて風通しの良い風景を描いたシリーズが有名です。

この世界の中で生活したいです。

よくわからない独特の立体感がかっこいいです。

あとは、1つのモチーフを複数のスナップ写真のコラージュで表現したフォト・コラージュの作品も多数発表しています。

こんなのです。

ホックニーに限らず、普段は写真を表現方法として使ってないおもしろい人たちの撮る写真が個人的に好きです。
ロバート・ラウシェンバーグとか。
スケーターの撮る写真もおもしろいのが多いですよね。
ホックニーは旅行好きみたいで、ロンドンやニューヨーク、中国やエジプトなどにも長期間滞在しています。
ちょうどボヘミアンズ・ギルドにホックニーが中国滞在時に描いた絵や写真をまとめた「チャイナ・ダイアリー」が入ってきたのですが、今回のプリント額もその中国滞在時に撮られたものです。
合わせてどうでしょうか。

チャイナ・ダイアリー

スティーブン・スペンダー デヴィッド・ホックニー

1986年/新潮社 初版 カバー 帯少破れ

他にも夏目書房、デイヴィッド・ホックニー作品集多数取り揃えています。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
買取の詳細はこちらよりご覧ください。

*コンクリート・ポエトリー*タイポ・グラフィ❶

こんにちは!

タイポ・グラフィ関係の書籍がいくつか入荷しました♪

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今回は、雑誌「タイポグラフィックス・ティー」(日本タイポグラフィ協会発行)に特集されていた“コンクリート・ポエトリー”をご紹介したいと思います。


⁂コンクリート・ポエトリーとは⁂
文字やテクストが持つ物質性・具体性に注目し、空間的・視覚的に展開された詩のこと。
具体詩、視覚詩(ヴィジュアル・ポエトリー)とも。
1950年にドイツとブラジルで同時期に提起され、従来の意味論的な言語機能からの解放と
イメージとしての言語の自律的かつ構造的な特性が探求された。
マックス・ビルの「Konkrete Kunst(具体芸術)」の理念に共鳴した
スイスの詩人オイゲン・ゴムリンガーが打ち出した「Konkrete Dichtung」に由来する。
日本では雑誌「VOU」を発刊した北園克衛や、ピエール・ガルニエと共同作を発表した新國誠一が国際的に知られている。


新國誠一〈雨〉

水滴が落ちてくる様子を象徴化した雨という漢字を素材として、再び雨の降る様子を再構成している〈雨〉。

コンクリート・ポエトリーの西欧的原理には、ミメーシス(模倣)の否定という問題カテゴリーがあるため本来この作品は否定されなければならないものです。
しかし、この作品はアルファベットを使う国で高い評価を得ています。

それはなぜなのか、考えてみると
アルファベットの成り立ちも、Aが雄牛の頭を表したものだったり、Cがらくだのこぶを表したものだったりと何かのかたちを模して簡略化したものではありますが、漢字の様に一文字で意味を表すものではないので字を見ただけで起源を当てることは難しいです。

なので、この〈雨〉を見て 「水滴が落ちてくる様子を象徴化した漢字を素材として、再び雨の降る様子を再構成している」ではなく「文字で雨の降る様子を再現している」と感じるのではないかと感じました。

新國誠一〈さみだれ〉

新國誠一〈さみだれ〉

「さみだれ」を羅列し、強調点を打つことによって5つの言葉を作り上げていった面白い発想の作品。

さみ=samisen(三味線) みだ=amitabha(阿弥陀) だれ=who みだれ=mental confusion さみだれ=early summer rain

また、強調点そのものも面白いことに「雨垂れ」と呼ぶようです。

この作品もそうですが、コンクリート・ポエトリーには〈雨〉を題材にしたものが多いように思います。

ピエール・ガルニエ 新國誠一〈Poemes franco-japonais〉

ピエール・ガルニエ 新國誠一〈Poemes franco-japonais〉

ピエール・ガルニエと新國誠一の共同詩。

ガルニエが〈mer=海〉 を打ち込んだタイプライター・テクストに、
新國が〈ひかり〉の条と〈光〉の点、そして〈女〉をひとつ写植で織り込んでいます。
〈女〉を一文字配するだけで、ぐっと情景がひろがりますね。


向井周太郎〈ぽとととぼ〉

日本語のコンクリート・ポエトリーは漢字の表意性を生かしたものが多いですが〈ぽとととぼ〉は、擬音語・擬態語に着目した作品です。

外国人が日本語覚えるときに苦労するというほど、日本にはさまざまな擬音があり、日本語の特徴とも言えるのではないでしょうか。
その擬音をいかしたこの作品は、視覚的にも聴覚的(思わず声にだしてみたくなるため)にも楽しく、特に印象に残る作品でした。

みればみるほど面白いコンクリート・ポエトリー。
今回は新國誠一が主になってしまいましたが、また他の作家も紹介できたらと思います。

コンクリート・ポエトリー、及びタイプグラフィ関係の書籍はこちらから。

また夏目書房では、様々なジャンルの本・版画等を買取しています。
お売りいただけるものございましたら、是非ご連絡ください。

買取の詳細はこちらから。


行ってきました!『瀬戸内国際芸術祭2013』夏会期 Part.4 豊島~小豆島紀行

さて、お待たせしました。連載4回目、「豊島」と書いて「てしま」と読みます。

前回来た時にはまだ建設中だった、豊島美術館を訪れます。

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坂道を下ると、映画のワンシーンのような景色が視界いっぱいに広がります。素晴らしいロケーションです。

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左手には小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」でお馴染み、段々畑。古いか。

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右手になにやら白いドームが見えて参りました。

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海が見える小道をぐるりとまわりながら向かいます。

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じゃじゃーん。こちらが入口。建築は西沢立衛、作品は内藤礼《母型》。靴は手前で脱ぎます。

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天井に大きな穴が空いています。

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建物は全て曲線でできており、繭のなかにいるようです。床が撥水加工されていて、床の小さな穴から湧き出す水の粒がとても美しく、ゆらゆらと動く姿は意思をもった生き物のようです。この写真には写っていませんが実際は100人あまりの人々と同時に鑑賞します。床に寝転がったり、座って水をじっと眺めたり。鑑賞方法は自由ですが、水に触ることは禁じられています。たまたまいた赤ちゃんの泣き声や、人々の話声、さまざまな物音がドーム状の屋根に反響して、包まれるような不思議な感覚になりました。
こんどは雨や雷や雪や月夜などに訪れてみたいです。

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こちらはとなりにあるグッズ売り場兼カフェ兼休憩所。

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こちらは豊島美術館ハンドブック。1000円。

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思い出のシーサイド大西。

横尾忠則

《手島横尾館》 右手の筒状の建物の中は「瀧狂」の世界。合わせ鏡を利用した無限の瀧が壮絶です。

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はい、ここからは小豆島。
ワン・ウェンチー(王文志)《小豆島の光》

ここも最高のロケーションです。もう、かわいくてかわいくて。

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真ん中から真上を見上げたところです。人がたくさんいて写真を撮り忘れましたが、真ん中は座ってくつろげるスペースになっています。編んで編んでもっと巨大化して欲しいです。

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近くにあった藁葺き屋根と普通の民家が合体した謎の家。かっこいい。

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さて、やっとこさ今回の一番の楽しみの女木島へGO! 移動はこの船ではありませんけど。

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移動中のフェリーで食べた天ぷらうどん。激うま。

お次は、いよいよ女木島レポートです!→行ってきました!『瀬戸内国際芸術祭2013』夏会期 Part.5 女木島紀行

ロバート・フランク写真集「The Americans」「The Americans Expanded Edition」入荷しました。

まだまだ暑い日が続きますね。運動会の季節です。
走るのは得意でした、大西です。

今回は、ボヘミアンズ・ギルドにロバート・フランクの写真集がまとまって入ってきたのでご紹介します。
ロバート・フランク(Robert Frank 1924-)は、写真好きな人には言わずと知れた存在であり、写真を学ぶ上で避けては通れない、いわば巨匠です。
写真集「The Americans」が有名過ぎる程有名ですが、ロバート・フランク自身はアメリカ出身ではないんですね。
スイスの生まれで単身アメリカに渡った後に、パリで「The Americans」を出版しています。
アメリカ在住の異邦人であるフランクの視点で撮られたアメリカの姿は人々に衝撃を与え、それ以降の写真家に多大な影響を与えることになった訳です。
現在まで、各国、各出版社から出版されているこの写真集(邦題「アメリカ人」)、なんと夏目書房、7冊もありました!色々な版が出ているものですねー。
今回入荷したのは、2008年にSteidlから出たものです。ただ、入った途端売れてしまったのですが、、。(なので6冊です。)

ロバート・フランク写真集 The Americans

Robert Frank写真 ジャック・ケルアック序文

2008年/Steidl 英語 カバー 帯

中はこんな感じでした。

同時に入荷した「The Americans Expanded Edition」なんですが、今まで出版された「The Americans」の解説と言いますか、トリミング(版によって微妙に違うのです。)や、コンタクトシートの具合が収められています。
なので「あーあの写真の前後はこうだったのか!」と、確認できるんです。
実に秋の夜長にぴったりな写真集です。

ロバート・フランク写真集 The Americans Expanded Edition

Robert Frank

2009年/Steidl 英語版 カバー 帯

こんな感じです。

森山大道ら、日本の写真家にも大きな影響を与えたロバート・フランク。
「The Americans」の序文を書いたジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」も最近映画化されたことですし、いま一度見直してみてもよいのではないでしょうか。

夏目書房、他にもロバート・フランク写真集ございます。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
買取の詳細はこちらよりご覧ください。

行ってきました!『瀬戸内国際芸術祭2013』夏会期 Part.3 直島~犬島紀行

こんにちは、やっとこさ更新3回目です。
すでに秋会期が始まろうとしております。10/5より。

直島には見所がたくさんあります。しかしながらわたくし、2度目の訪問でございまして、前回訪れましたベネッセハウス・ミュージアム、李禹煥美術館、地中美術館家プロジェクト 杉本博司、千住博、ジェームズ・タレル、宮島達男、須田悦弘などは今回行っておりません。前回の模様はこちらで。また、内藤礼などは事前予約が必要で、そういった作業は不得手なので今回も見られずじまいとなりました。

直島レンタル電動アシスト付自転車

旅のお供の電動アシスト付自転車。レンタルで1000~1500円くらいで借りられます。直島は小さい島ではありますが、山あり谷ありの起伏が多く、暑い中での徒歩やバス移動は大変なのです。

直島 街並み

直島の裏通り。

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大竹伸朗《はいしゃ/舌上夢/ボッコン覗》
こちらは中の撮影はできませんので外観のみで失礼します。受付の女性がすごく楽しそうだったので癒されました。

ゴミ箱

比較するものがなく、この写真ではその巨大さが伝わらないゴミ箱。5mくらいあるんじゃないでしょうか。

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展示室が狭すぎて全体像を一枚に取れず、唐突にホックニー風ご紹介。武蔵野美術大学「わらアートチーム」のナウマンゾウ。

直島 少林寺拳法教室

なんだかかわいい少林寺拳法道場。通いたい。習いたい。

直島

直島建築」と呼ばれる石井和紘の幼稚園・小学校・中学校など。ガンダムっぽいです。


直島

茶色の出っ張った部分は見晴らし台?一体どんな役割でしょうか。他にも同じ建築家の町役場は撮り忘れました。

*

ここからは突然犬島へ移動します。まめな撮影ができず、あいすみません。

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犬島の港。

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こちらは港から船を降りてすぐの「精錬所美術館」へ向かう道。

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なんだかものものしい入口。ドキドキします。

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犬島精錬所について》1909年に地元資産によって建設された犬島製錬所は、煙害対策や原料輸送の利便性から、瀬戸内海の島々に建設されたものの、銅価格の大暴落によってわずか10年で操業を終えました。現在の犬島には銅の製錬過程で発生する鉱滓からなるカラミ煉瓦造りの工場跡や煙突など、かつての大規模な製錬所を彷彿とさせる多くの遺構が良好な形でのこされており、日本の産業発展の過程に置いて革新的な役割を果たした遺構として、平成19年度経済産業省による「近代化産業遺産群 33」のうちの「story30」に認定されました。

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ここは発電所跡。このようなヨーロッパ風の巨大な廃墟が、瀬戸内海の小さい島にあることがすごく素敵でした。精錬所美術館の中もとても雰囲気のある建物で、三分一博志さんと柳幸典さんの展示も良かったです。

*

犬島の他の展示をささっとご紹介。

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名和晃平《F邸/Biota(Fauna/Flora)》 外観のみですみません。

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荒神明香《S邸/コンタクトレンズ》

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荒神明香《S邸/リフレクトゥ》 造花の花びらで作った作品。すごく綺麗でした。

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妹島和世《中の谷東屋》 休憩所兼作品。音がこだまするそう。

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ジュン・グエン=ハツシバ《C邸/The Master and the Slave:Inujima Monogatari》

私にとってかなり謎だった作品。一人が石を投げ、もう一人が金属バットで打ち返す、という行為を延々と続ける映像。外に使用したバットがありました。

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瀬戸内の小島を旅していて感じるのは、緑に侵食された廃墟がとても美しいということ。ここだけの話、お化け屋敷みたいなオンボロな家に住むのが夢の一つなのです。

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打ち捨てられた船。これに乗って旅立ちたい。

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犬島の港。旅立ちの時。

お次は、豊島レポートです!→行ってきました!『瀬戸内国際芸術祭2013』夏会期 Part.4 1/2 豊島~小豆島紀行

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