2014 4月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブログ 古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房

チャールズ・バーンズ、フランソワ・スクイテンなど 海外のコミックスが入荷しました。

海外のコミックがまとまって入荷したので、お知らせします。

「キック・アスバッドマンフロム・ヘルをはじめ、人気のアメコミ作品や、闇の国々メタバロンの一族などB.D.の名作も入荷しましたので、興味のある方はぜひ夏目書房のサイトで確認するか、ボヘミアンズ・ギルドまでお越しください。これから順次、サイトにアップしていきます。

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今回入荷した書籍はこちらのカテゴリーで確認できます。

また夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

住まい学大系まとまって入荷しました。

こんにちは。
日曜日は休みじゃなくてもなんか好きです。
大西です。

今回は、ボヘミアンズ・ギルドに住まい学大系シリーズがまとまって入荷したのでご紹介します。

まとまってます。

住まいの図書館出版局から出てる住まい学大系。
説明するのも野暮なくらいまんまなタイトルですが、住まいに関するあれやこれやの本です。
建築や家具、はたや住まいの歴史、等々、、幅広いです。

どれもおもしろそうですが、個人的なおすすめは、、。

ふすま 住まい学大系081

向井一太郎/向井周太郎

1997年/住まいの図書館出版局 カバー

ふすま!
知ってるようで知らないですよね。

リビングポーチ アメリカ郊外住宅の夢 住まい学大系082

市原出

1997年/住まいの図書館出版局 カバー少傷み

この表紙の3段位の短い階段。
かっこいいですよねー。
ここに座ってビールとか飲みたいです。
アメリカの郊外住宅には、昔から憧れがあります。
庭にでっかいソファを置いたり。

西海岸にある戦争から戻ってきたGIのために用意された家のプールは、日本と違って底が丸かったり。

そこをスケーターが滑ったり。

エドワード・ホッパーだったり。

ジョール・マイヤーウィッツ写真集 Joel Meyerowitz: A Summer’s Day

Joel Meyerowitz

1991年/アート・フォーラム 少傷み

これは郊外じゃなくて海辺ですが、アメリカの眩しい部分がつまってます。
でっかい犬を連れてかわいい奥さんと娘と波打ち際を散歩したいです。

東京の郊外はこれで。
(売れてしまいました。すいません。)

東京郊外 Tokyo Suburbia

ホンマタカシ

1998年/光琳社 小冊子付

アーバン・フロッタージュ 住まい学大系077

真壁智治

1996年/住まいの図書館出版局 カバー

フロッタージュというのは、凸凹したものの表面に紙を置き鉛筆とかでこすって写し取るシュルレアリスムの技法です。

授業中に退屈しのぎに小銭をノートに写し取ったりしましたよね。
僕たちはシュルレアリストだったんです。
アーバン・フロッタージュは、この技法を使ってアスファルトやマンホールの蓋など都市の表面を写し取っています。
おもしろいです。

他の住まい学大系はこちらからご覧下さい。

お店の外の均一本のところにもあります。
300円か500円です。

日曜日で天気もいいとくれば、絶好の神保町日和ですね。
本を買ってカレーを食べて家で昼寝。
最高です。
お待ちしております。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

瀧口修造画額入荷しました。

こんにちは。
桑田真澄と同じ髪型にしました。
大西です。

今回は瀧口修造の画額がボヘミアンズ・ギルドに入荷したので、ご紹介しようと思います。


瀧口修造画額

Shuzo Takiguchi

1962年/紙 水彩 インク サイン 35.5×26.5 額52.5×41


瀧口修造画額

Shuzo Takiguchi

1961年/紙 水彩 インク サイン 23..5×.32.5 額41×53


瀧口修造画額「デカルコマニー1」

Shuzo Takiguchi

紙 水彩 インク 10×13 額36×43.5


瀧口修造画額「デカルコマニー2」

Shuzo Takiguchi

紙 水彩 インク 19×13 額43.5×36

紙 アクリル

瀧口修造は個人的には、詩人や美術評論家としてのイメージが強くて、
日本にシュルレアリスムマルセル・デュシャンを広めたり、荒川修作にニューヨークに行くようにすすめたり、実験工房をひきいたり、、等々。
あまり本人が絵を描いているという印象はなかったのですが、、。
描いてるんですね。
しかもかっこよく。
青がいいです。

この絵を最初見た時、どうやって描いてるんだろうと思ったのですが、どうやら吸取紙にインクを水でにじませて描いてるそうです。

1903年、富山生まれです。
ちょっと調べたらいろいろ出てくるので略歴は割愛しますが、色々と苦労している人なんです。
前衛思想を危険視され、逮捕されたりしてます。
もっと最初から美術の人で華やかな感じなんだろうなーと思ってました。
そんなことなかったです。

ここまで書斎が似合う人もそうそういません。
澁澤龍彦か瀧口修造ぐらいです。

「描く」と「書く」の違いは自分にとって不明である。
と瀧口修造は言っています。
原稿用紙のマス目に万年筆で、文字とは違う「なにか」を書いてみたのが、始まりみたいです。

確かに文字ではない「なにか」です。

次に青が入ってきます。後期はデカルコマニーという手法で、スポンジを使って描いています。
デッサンは全て墨インクで描かれていて、毛筆を使ったことはないそうです。

サム・フランシスは瀧口の絵を見て「自画像!」と言ったそうです。
全然人柄とか知らないですけど、なぜか納得しました。

火でもやして描いたりもしてます。
まさに造形的実験です。

美術評論や監修などの立場で関わっている本はたくさんあるんですが、瀧口修造の絵を紹介した本はあまりないんです。
が、ボヘミアンには、、、もちろんあります。

瀧口修造の造形的実験

2001年/富山県立近代美術館

(上の画像はこの本からです。)

実験工房の本ももちろん。

第11回 オマージュ瀧口修造展 実験工房と瀧口修造

1991年/佐谷画廊 パラフィンカバー 背ヤケ


実験工房展 戦後芸術を切り拓く

大辻清司/北代省三/駒井哲郎/福島秀子/山口勝弘/佐藤慶次郎/武満徹他収録

2013年/読売新聞社/美術館連絡協議会

昨日までさえない天気でしたが、今日はいい天気です。
お待ちしてます。

瀧口修造関連の本はこちらからご覧ください。

シュルレアリスム関連の本はこちらからご覧ください。

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***恩地孝四郎、いろいろあります!***

こんばんは♪

只今、ボヘミアンズ・ギルド入口のミニミニおすすめコーナーは恩地孝四郎です!

先日入荷の「恩地孝四郎詩集」もミニミニコーナーにあります!

新入荷「恩地孝四郎詩集」もミニミニコーナーにあります!

創作版画の先駆者であり、装本家としても知られる恩地孝四郎は、18歳のときに見た竹久夢二の「夢二画集 春の巻」に深い感銘を受け、創作の道を志しました。

「夢二画集 春の巻」

「夢二画集 春の巻」(洛陽堂)


それまで、将来は医者になるよう育てられてきた恩地でしたが、父親に背いて白馬会洋画研究所に入学します。
同時に夢二のもとにも通うようになり、“夢二学校”の生徒となります。

そして、おなじく夢二のもとに通っていた田中恭吉、藤森静雄とともに版画を主とした雑誌の先駆けである『月映』(洛陽堂)を刊行します。

「月映」(洛陽堂)


その雑誌『月映』の4号に掲載されている恩地の「抒情・明るい時」は、日本人の抽象画が掲載されたはじめてのものである言われています。

「明るい時」

抒情・明るい時

このころの恩地の作品について “ 恩地は夢二的抒情の世界から遠く隔たった地点にきている ” と書かれた評論を読んだことがありますが、はたしてそうなのでしょうか。
私には、「抒情・明るい時」などは特に、夢二のデザインからの影響を感じずにはいられません。

またこの時期の恩地の作品は、手と目をモチーフにしている物が多く見られます。
夢二風の甘美な表現から心情を描く抽象画へと移行していくこの時期。
確かに夢二式美人画風から抽象画へ大きく変化はしていますが、
目と手というのもまた、夢二からの得意としたモチーフです。

恩地孝四郎 明治44年の作品

夢二式美人風の頃(明治44年)

確かに、この頃は夢二の影響が色濃いですね!

伴病めり 抒情Ⅳ(大正3)

伴病めり 抒情Ⅳ(大正3)

伴(とも)とは、早くにこの世を去った田中恭吉のことでしょうか。

抒情Ⅰ

抒情Ⅰ(大正3)

「山へよする」 竹久夢二

「山へよする」 竹久夢二

夢二の最愛の人と言われる笠井彦乃。彼女との恋は、悲恋に終わりました。
そんな愛する彦乃へむけて書かれた歌集の表紙は、涙を流す目と、祈るように重ねられた手。

夢二が川で彦乃が山……


夢二の悲しみが伝わってきます。

恩地孝四郎の書籍はこちらから

竹久夢二の書籍はこちらから


夢二と恩地ふたりの関係をもっと知りたい!という方は、是非ボヘミアンズ・ギルドへお越し下さい♪



土方巽、笠井叡、山海塾など暗黒舞踏関連の書籍入荷しました。

舞踏関連の書籍が入荷したのでお知らせします。

舞踏とは暗黒舞踏とも呼ばれ、前衛的な舞踊です。舞踏を定義することは難しいのですが、美醜に関わらずこの世の全てを表現しています。そこにあるのは肉体と精神だけで無駄なものは一切削ぎ落した印象を受けます。個人性と共に白く塗り潰した顔面によって肉体の流れ自体に意識を傾けることができます。それは生命の粒子から宇宙よりもっと大きな存在までをも表そうとしている様です。現在ボヘミアンズ・ギルドには舞踏の中心人物土方巽、神秘主義の書籍を残す笠井叡、世界からも評価されている天児牛大率いる山海塾などの書籍がございます。

危機に立つ肉体 土方巽舞踏写真集
危機に立つ肉体 土方巽舞踏写真集
澁澤龍彦表題/献詩 大岡信序文 細江英公他写真
1987年/Parco出版 帯 プラスチックカバー傷み

土方巽舞踏大鑑 かさぶたとキャラメル
土方巽舞踏大鑑 かさぶたとキャラメル
種村季弘他編
1993年/悠思社 カバー

天使論 新装版
天使論 新装版
笠井叡
1976年/現代思潮社 毛筆署名 カバー背ヤケ・傷み 帯ヤケ・傷み

銀河革命
銀河革命
笠井叡
2004年/現代思潮新社 カバー 帯


山海塾 Sankaijuku
Guy Delahaye/天児牛大
1994年/Actes Sud カバー少傷み

土方巽はフランシス・ベーコンから多くの着想を得たそうです。舞踏は三島由紀夫、澁澤龍彦、瀧口修造などの面々も魅了しています。舞踏とは100%の肉体表現であり、そこには言葉や概念が介在する余地はありません。それは多くの芸術作品と同じように独自の解釈で楽しめるものなのだと思います。美しさと醜さ、肉体と精神、生命と無が混ざり合う舞踊とは一体なんなのでしょうか・・・。

他にもまだ舞踏関連の書籍はございますのでぜひ、ボヘミアンズ・ギルドにお越しください。

夏目書房では、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
買取の詳細はこちらよりご覧ください。

ハワイと夢二と宵待草**

こんにちは♪

先日、ハワイで夢二の作品が見つかったというニュース、みなさま知ってらっしゃいますか。

ハワイ滞在中に描かれた作品は今まで1枚も見つかっていなかったということで、気分が高まります!
鑑定していないだけで、まだどこかに眠っているかも・・・なんて妄想も膨らみますね♪

*発見された作品がこちら*

描かれているのは、着物の女性が丸テーブルに肘を付き、物思いにふけっている姿。
ハワイで描いた作品なのに、随分日本的な絵ですよね。
それもそのはず、
これは夢二が”あの頃”を思って描いたもののようです。

宵待草の詩に続いて書かれているのは…
「キラウイアに宵待草を見出で今は遠き日を偲(しの)びて/千九百三十一年五月/於布哇(ハワイ)」

「宵待草」がセノオ楽譜として出版されたのが1918年で、夢二がこの文を書いたのが1931年。
夢二は、詩が一世を風靡したあの頃を偲んだのか、
詩に込めたおしまさんへの淡い恋心を偲んだのか……。
ノスタルジックですね。

待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな



夢二の作品、書籍は夏目書房にお任せ下さい♪
ご興味のある方はこちらからどうぞ!

夏目書房では、夢二の作品はもちろん、様々なジャンルの書籍・版画等を買取しております。
お売りいただけるものがございましたら、御連絡下さい。



篠田桃紅いろいろあります。

こんばんは。
増税がエイプリルフールだといいですね。
8円なら10円でいいです。
大西です。

今回は、書家の篠田桃紅の色紙額がボヘミアンズ・ギルドに入荷したので、その他の作品と一緒にご紹介しようと思います。
まず今回入荷した色紙額を。

篠田桃紅色紙額

Toko Shinoda

墨 金泥 サイン 26.5×23 額45×42

恥を承知の上で、書かせてもらうと最初、李禹煥かと思ってました、、、。
ごちゃごちゃさせないで、ここでやめるという美学にしびれます。

篠田桃紅は、1913年3月28日満州国生まれなので、つい先日に101歳(!)になられたみたいです。
長生きという言葉一言ではくくれない長さですね。

着物が似合います。

本名は満州子だそうですが、この「地名+子」という名前のつけ方は当時だとポピュラーだったんでしょうか?
犬を飼ってたから犬飼、みたいな昔の日本の名字みたいな感じなのかなあ、とか
満州子って名前の子ってどのぐらいいたんだろう、とか
余計なお世話なことを考えてしまいました。

かっこいいです。

5歳の頃から、書を始めて1956年に渡米。
その辺りから文字の形に捉われない、抽象的な今の作風に変わっていったようです。
何事もやはり基礎ありきなんですね。
アメリカの気候が水墨に合わないと感じ、日本に帰国。それ以来日本で制作を続けています。
僕も日本の気候は本に合わないとか言って、異国の地で古本屋してみたいです。

最近は水墨だけでなく、リトグラフの制作も行っています。
なんかこう年を重ねるごとに前衛的というか、わからない(いい意味で!)感じになっていく美術家の人達は、ほんとにかっこいいです。
河原温とか、、。

ボヘミアンにある他の作品は、、。

篠田桃紅版画額「飛」

リトグラフ 限200 サイン 47×34 額69×57

画集や図録も。


関市立篠田桃紅美術空間 篠田桃紅

平15年/関市教育委員会

篠田桃紅 New Paintings by Toko Shinoda

1994年/ザ・トールマンコレクション 日・英語版

篠田桃紅 朱よ

原美術館編

2003年/アルカンシェール美術財団


墨いろ

篠田桃紅

1979年/PHP研究所 カバー

なんか嘘つこうかと思ったんですが、特についてないです。満州子ほんとです。

天候もよくなってきたことですし、神保町にお越しの際は、どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。
お待ちしてます。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。