2014 6月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブログ 古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房

池袋本店、浮世絵/漫画コーナーできました。

おはようございます。
朝、茗荷谷駅を通るたびにミョウガが気になります。
そういう季節ですね。
大西です。

今回は、夏目書房池袋本店からです。
浮世絵と漫画。

近いようで遠そうな組み合わせではありますが、、。
まとめてみました。

すると!

この違和感のなさ。
国芳水木しげるが仲良く共存しています。
日本の漫画の起源は浮世絵にある説を裏付けるかのような見事な馴染みのよさです。
色使いが似てるんですよね。

漫画だと今は石井隆が充実しています。

浮世絵の図録も集めてみるとけっこうな量ありました。
お店を入ってすぐ目の前の棚にあるので、是非直接ご覧になってください。
お待ちしております。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

終了間近!『バルテュス』『バルテュス最後の写真 ―密室の対話』展に行ってきました。

2014年4月19日(土)~6月22日(日)

バルテュス最後の写真 ―密室の対話

上野の東京都美術館で開催中の「バルテュス展」(~6/22)と、東京駅にある三菱一号館美術館 歴史資料室「バルテュス最後の写真―密室の対話」(~9/7)に行ってまいりました。

若き日のバルテュス

若き日のバルテュス

バルテュス(Balthus, 1908年2月29日‐2001年2月18日)、フランスの画家。
本名バルタザール・ミシェル・クロソウスキー・ド・ローラ。

ポーランド貴族の血を引くバルテュス。
父は画家・舞台美術家・美術史家、母は画家で元リルケの恋人、兄に小説家・画家でサドやニーチェの研究家としても知られるピエール・クロソフスキーがいます。
幼いころからボナールやマティス、ニジンスキー、ストラヴィンスキーといった芸術家が家を出入りするといった環境に育ちます。


バルテュスとミツ

バルテュスの母が描いた《バルテュスとミツ》

彼は美術教育を受けておらず、ルーブル美術館で巨匠の模写などをして独学したそうです。

バルテュス16歳の自画像

バルテュス16歳の自画像

彼は絶対自分のことカッコイイってわかっていますよね。

バルテュス 部屋

《部屋》

バルテュスの絵には不思議なぎこちなさがあって、それがまた魅力につながっていると思います。

官能的なポージングをする女性に対し、あきらかに黒子として描かれた女性がカーテンを大きく開け放ち、主人公に恥ずかしめを与えて、なにか仕返しをしているような場面です。変な絵です。画家が意図しないことでしょうが、雑魚キャラとして描かれている女性に思いを馳せてしまいます。他の絵にも出演しています。

*

バルテュスの絵で私の気になるところは、彼が愛してやまないはず猫の顔です。

《猫の王》

《猫の王》

《地中海の猫》

《地中海の猫》 部分

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《決して来ない時》

《金魚》

《金魚》

そんなつもりないと思いますが、彼の描く猫はグロテスクで、一緒に描かれている人間より狡猾で人間臭い感じがします。《金魚》のカメラ目線の猫などは、南米のUMA・チュパカブラみたいです。

*

アトリエ再現

バルテュスのアトリエ再現

この展覧会は点数はそう多くありませんが、名作がたくさん来ています。

会場で映像が流されていましたが、アトリエに撮影に入った映像クルーをどなりつけるバルテュスが見られます。自然光へのこだわりが激しく、立派な偏屈爺でした。貴族は怒らないと思い込んでいた自分に気づきました。

東京展が終わると京都へ巡回するそうです。

*

バルテュス最後の写真―密室の対話

ポラロイド展覧会場風景

一方、三菱一号館美術館は私以外は誰もいませんでした。
また展示会場と展示内容がものすごく淫靡でした。絵とは違う濃密な空気が漂い、見てはいけないものを見てしまったような気にさせられます。

エロポラ

バルテュスのポラロイド

出版社のSteidlが、バルテュスのポラロイドを全て収録した二巻の写真集を出版するようです。480ユーロ。日本円でいくらなんでしょう。

Balthus-Anna

11歳のアンナを妖しく見つめるバルテュス

勝新も抱きます。

仲良しの勝新と戯れるバルテュス

2つの展覧会が同日に見られるのも22日までです。

*

夏目書房では展覧会図録は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

寺山修司、入荷しました**

寺山修司の書籍が、多数入荷しました!

誰もが知っている作家ですが、意外に読んだことがない方も多いのではないでしょうか。
シナリオから寺山修司論まで、さまざまなパターン揃っております。
お好きな テラヤマを見つけてみて下さい

 

 

8巻揃いの青春作品集は、本棚の上に御座います。
7巻までは色違いのかわいい小花柄、8巻のみテイストが違います。
そこに何か意味が隠されているのでしょうか。

 

ボヘミアンズ・ギルド、中央の棚右手側、グレン・グールドの上の段にございます。

書を求め、町に出ましょう♪

ホームページでご確認されたい方はこちらからどうぞ♪

丸山直文画額入荷しました。

こんばんは。
サッカー選手になる夢を見ました。
そういう時期ですね。
大西です。

今回は、ボヘミアンズ・ギルドに丸山直文画額が入荷したのでご紹介します。


丸山直文画額「Untitled #6」

Naohumi Maruyama

1995年/アクリル 紙 サイン 佐谷画廊シール 24×20 額43.5×32

猿でしょうか?
ぼんやりした猿です。
じっくり見れば見るほどわからなくなります。

丸山直文は日本の画家で1964年新潟生まれです。(会田誠さんと近いですね。)
元々はファッションを勉強していたそうです。
抽象画を主に描いていた人で、近年は具象画の作品を制作しています。
武蔵野美術大学の油絵の教授もされています。

きれいな色で描かれた風景画って単純にいいですよね。
ジョン・ルーリーとか。

すこし前にボヘミアンの2階の1番奥にこの絵が飾ってあってすごく気に入ってました。

丸山直文画額「Hakone 2」

Naohumi Maruyama

1995年/アクリル キャンバス 65×80 裏面に題・署名 佐谷画廊シール付 丸山直文全作品(求龍堂)掲載No214

95年以降、具象画に表現方法を移しているのでちょうどその間の感じがでしょうか。
ものすごく夏休みっぽい絵です。
親戚のおじさんの家で過ごす夏休みって感じです。(タイトルもHakoneですし。)
これぐらいあやふやな夏を過ごしたいですね。

あいにくな季節になってしまいましたが、是非実物を見にボヘミアンズ・ギルドまでお越しください。
お待ちしております。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
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夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
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カタリココ*寄藤文平さん

遅ればせながら、5月28日に行われた「カタリココ」のご報告です。

第1回のゲストは大竹伸朗さん、
2回目はホンマタカシさん
3回目は畠山直哉さん
4回目は祖父江慎さん
5回目のゲストは会田誠さん

そして今回のゲストは寄藤文平さんでした!

寄藤さんと言えば「大人のたばこ養成講座」、そして「家でやろう。」シリーズ!
誰でも一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
私は毎日神保町の駅で↓こちらのポスター↓見ています。

ユーモア溢れる寄藤さんのイラスト、文章が入ることで更に面白さが増してます。
思わず笑ってしまいますよね。

今回のカタリココは、発売ほやほや『この写真がすごい2』の写真をスライドで見ながら、大竹昭子さんと寄藤さんがお話してくれました。

まずはこちら。パネル好きとしては気になる写真ですね。

帽子に温泉マークが入っていますが、熱海の貫一お宮の貫一です。
頭をすべて写していないところ、パネルではなく後ろの風景にピントがあってるところがミソさようです。

ずっと見てると、口をぐわっと空けてるように見えてくる、と寄藤さん。
見えてきます〜!

続いてこちら。
寄藤さんはこの写真のことを「アンドリュー・ワイエスっぽい」とおっしゃっていました。
間の取り方、小学生の立ち位置の不自然さがワイエスらしさを醸し出している、と。

言われて見れば……!
何という着眼点の鋭さ!

アンドリュー・ワイエス「クリスティーナの世界」

他にも、寄藤さんが普段集めているおもしろ画像も多数ご紹介してくださいました。
しかもそのおもしろ画像、データとして見るだけではなく、定期的に印刷し、四つ角を落としてカードにされているんです!
「スライド写真でみるのと、カードで見るのでは雰囲気が全然違う」と大竹さんがおっしゃっていましたが、
本当、全然違います。それにカードって、増えれば増えるほどウキウキしちゃいますよね♪
せめて自分で撮った写真くらいは印刷しよう思いました。

大竹さん、寄藤さん、笑いの絶えない時間をありがとうございました♪
そして、ご来場頂いたみなさま、ほんとうにありがとうございました。
今後も、ボヘミアンズ・ギルド、夏目書房をよろしくお願いいたします。

大竹昭子さんのブログはこちらから♪

お店の紹介はこちらから


現代芸術家レベッカ・ホルン/Rebecca Horn

今回は現代芸術家レベッカ・ホルン(1944 -)の書籍をご紹介します。

レベッカ・ホルンはドイツ出身の女性現代芸術家です。彼女の表現方法は絵画、彫刻、映像、詩など多岐にわたります。そのいずれも独創的な感覚で多くの人々を魅了しています。彼女の作品には身体をテーマにしたものが数多くあります。彼女は1968年頃、作品制作のために使用した合成素材により肺を患っています。療養期間中に痛感した孤独感からの脱却、健全な身体への渇望はその後の作品に強く影響されるようになります。身体の部分を強調、拡張、変形した作品からはどこか苦痛を感じますが、と同時に先にある輝かしい希望も共存しています。その背景に漂うのは詩的な空気と物語性です。身体的な現実感と幻想的な願望という女性的な感覚を持ち合わせる現代芸術の世界を先進する存在です。

レベッカ・ホルン Rebecca Horn
レベッカ・ホルン Rebecca Horn
Stuart Morgan・Germano Celant・Nancy Spector・Giuliana Bruno・Katharina Schmidt
2002年/Hatje Cantz Verlag 独語版 カバー

レベッカ・ホルン Rebecca Horn
レベッカ・ホルン Rebecca Horn
2001年/IFA 英語版

レベッカ・ホルン Rebecca Horn: Nuit et jour sur le dos du serpent a deux tetes
レベッカ・ホルン Rebecca Horn: Nuit et jour sur le dos du serpent a deux tetes
1986年/Paris Musée d’Art Moderne de la Ville de Paris 仏語版

この3冊はいずれも洋書ですが、作品の写真も多く、充分に楽しめる書籍です。彼女の映像作品はYoutubeにもあがっているので雰囲気を感じて、気に入った方はぜひボヘミアンズ・ギルドにお越しください。視聴されたい方はこちらから。

また夏目書房では様々な書籍を買取しています。

お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

夏目書房本店、手塚治虫漫画まとまって入荷しました。

こんばんは。
暑いですね。
暑い。
大西です。

今日は、池袋の夏目書房本店に手塚治虫漫画が大量入荷したのでご紹介します。

まだまだ、あるんです。
ほんの氷山の一角です。

手塚といえば治虫、治虫といえば手塚。
言わずと知れた漫画界のピカソですよね。
ホックニーピカソに憧れたように、
ワンピースとかナルトとかの作者の方も手塚治虫に恋い焦がれたのでしょう。
おそらく。
大竹伸朗さんが
ビートルズとかのポップスを知らずして、ノイズとかの前衛的な音楽をするやつは信用ならん。」
的なことを言っていましたが、まさにそれです。
漫画界のビートルズです。
とにもかくにも
読むにも描くにも
避けては通れない存在なのです!

基本的に各タイトル1セットずつなので、
少しでも気になるものがお有りの方は、是非池袋の夏目書房本店までお越し下さい。
お待ちしております。
最近の夏目書房付近のオススメは三兵酒店です。
よく行きます。

あと店頭には出してないのですが、こちらもあります。

手塚治虫漫画全集 全300冊揃

手塚治虫

1986年/講談社 カバー少傷み 小口ヤケ サイン色紙付 全300冊揃

サイン色紙付きです。
夏休みのあった時代に戻って読み耽りたいです。
店員までお気軽にお尋ね下さい。

他の手塚治虫関連の本はこちらからご覧下さい。

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