2014 8月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブルース・ウェーバーの写真集が入荷しました。The Andy Book/All American etc.

ブルース・ウェーバーの写真集が入荷しました。

ブルース・ウェーバー(1946-)はアメリカの写真家で映画監督でもあります。ニューヨーク大学で映画制作を学びました。学生時代にモデルの経験があります。ダイアン・アーバスの紹介で、リゼット・モデルの授業で写真を学びました。1973年業界誌 『Men’s Wear』 で写真家として世に出ました。ブルース・ウェーバーといえば1982年カルバン・クラインの広告に男性ヌードを使用したことが有名ですが、その当時の閉鎖的な社会に大きな衝撃を与え、一躍時のひとになりました。

そして映画監督としては1987年元全米ライト級ボクシング・チャンピオンのアンディー・ミンスカーのドキュメンタリー映画『Broken Noses』で監督デビューし、1988『Let’s Get Lost』ではジャズトランぺッターのチェット・ベイカーの壮絶な人生を追い、アカデミー長編ドキュメンタリー映画にノミネートされました。

ブルース・ウェーバーは様々な人々を被写体として撮ってきました。ギリシャ彫刻のような美しい肉体から年齢を重ね、枯れていく肉体まで、人生を表した美しいものとして写真に収めています。クラシカルなアメリカの情景の中に写る被写体を官能的かつ劇的に捉えたブルース・ウェーバーの作品は多くの人々を魅了しています。


ブルース・ウェーバー写真集 Bruce Weber: The Andy Book
Bruce Weber
1987年/童映社 英語版 少汚れ・少傷み 日本語訳冊子付


ブルース・ウェーバー写真集 Bruce Weber
Bruce Weber
1983年/Twelvetrees 英語版 カバー少汚れ・少傷み


ブルース・ウェーバー写真集 All American
Bruce Weber
2001年/Little Bear Press 英語版


写真集 All American: Short Stories
Bruce Weber
2002年/Little Bear Press 英語版/span>

他にもブルース・ウェーバーの写真集がございますので店頭がサイトでご確認ください。
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

夏の想い出 絵金祭り**

夏も終わりに近づいて参りました。
今年はどこのお祭りにいきましたか?
私は、今年あまり行けなかったのですが……今まででいちばん印象的だったお祭りは、高知県の“絵金祭り” です。

絵金祭りとは、幕末の絵師・絵金の芝居絵屏風を並べた横で、屋台やお化け屋敷などが繰り広げられる独特のお祭り。
絵金の屏風絵を見ることができるのは、年に一度、この時だけ!

年月を重ね、 傷みが見られるようになった屏風絵を見て、 まちの人たちは「絵金蔵」という絵を保管する場所をつくり、
お祭りの際にだけ披露しているようです。

屏風の前にどろどろに溶けた蝋燭が置かれ、おどろおどろしさ倍増。
この写真はまだ溶けてないようで、あまりどろついていませんが……実際見た時には、もっと迫力ありました。

絵金の強烈な“血赤”と呼ばれる赤色は、邪気を払う魔除けの色として庶民に受け入れられていたようです。
毒をもって毒を制す、といったところでしょうか。

一押しの色男!

一押しの色男!

各地方には、まだまだ私たちが知らない不思議なお祭りがたくさんあることでしょう。
色々調べてみても面白いかもしれません。


絵金の書籍はこちらからどうぞ!


夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
お売り頂けるものがございましたら、是非ご連絡ください♪

クリスト版画額入荷しました。ご紹介します。

こんにちは。
8月に長袖を着たのは初めてかもしれません。
いやありました。
大西です。

クリストの版画額が入荷したので、作品集も含めご紹介します。

クリスト版画額「Wrapped Statues, Project for Die Glyptothek, Muchen」

Christo

1988年/シルクスクリーン/コラージュ 限300 サイン 89×68.5 額99×78.5

クリストことフリスト・ヴラディミロフ・ヤヴァシェフ(1935-)は、
ブルガリア出身の美術家です。
ウィーンの美術学校に学び、
1958年パリで最初の梱包されたオブジェ作品を制作。
1964年にニューヨークに移住と共に作品は大規模化し、
公共建築や都市景観、自然、道路を梱包したり遮断する作品は、
社会的議論をも惹き起こします。
奥さんのジャンヌ=クロード(1935-2009)と共同で、
クリスト&ジャンヌ=クロードとして活動しています。

何をしてる人なのか知らないと全くもってわからないですが、
知った途端ものすごくわかりやすくなります。

幅400メートルの谷にカーテンをかけたのが有名ですが、、。

クリスト Christo: The Pont-Neuf, Wrapped, Paris, 1975-85

Christo

1990年/Abrams 英語版 函

今回は橋か、


クリスト Christo: Surrounded Islands. Biscayne Bay, Greater Miami, Floria, 1980-83

Christo

1986年/Abrams 英語版 函

おー今回は島だ。

と言った感じで、、。

散歩してる時とかに、車やバイクがカバーで包まれているのを見ると
クリストはこれに美を感じたりしたのかなあとぼんやり思ったりします。

あと、ほんとどうでもいいですが、
ご飯の残りや、クリスマス・プレゼントとかを包む時は、
どうやって包むんだろう、とか考えてしまいました。
クリストが包んだクレープが食べたいです。

他のクリストの本はこちらからご覧ください。

この映画は美術品をこつこつ集める夫婦のドキュメンタリーなんですが、
クリストを始めとしたミニマル・アートが中心の内容なので勉強になります。
秋の夜長に。まだ早いですが。

夏は夏で読書の季節ですが、
秋といえばいえばで、読書です。
寝ても覚めてもです。
お待ちしております。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

最近観た展覧会二つ。その1 上野・国立西洋美術館『指輪展』

こんにちは、ここ数日とっても涼しく過ごしやすいですね。

今日のように曇った日は「体にやさしいな~」と思います。
少しづつ、少しづつ、死期が近づくのを感じます。

ふだん相撲とプロレスのことしか考えていない私ですが、
上野で昼からプロレスがあったので、
ついでに前から気になっていた『指輪展』(国立西洋美術館)を観覧に行きました。

指輪展 チラシ

さまざまな美しい指輪が展示されていましたが、
私が興味を持っているのは、「記念としての指輪」です。

ヨーロッパには亡くなってしまった家族や恋人などの形見として、
その人の体の一部、髪や歯などを加工して封じ込めた装飾品が流行したことがあるのです。日本人には無い感覚ですよね。

センチメンタルジュエリーやモーニングジュエリーと称されています。


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遺髪を巧みに加工したもの。 髪は永遠・不滅の象徴とされています。


Totally Awesome Skull Ring Back

メメント・モリ(死を想え)リング

現在では他人を威嚇するためのファッションアイコンとなっておりますスカルモチーフも、
本来は「死を忘れないように」と、葬儀の参列者に配られた事が始まりだそうです。



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亡くなった方の目を描いたものを身につけ、一緒に同じ世界を見ているかのように感じるためのブローチ。



マリー・アントワネットは心痛によって白髪となってしまった髪を
「苦しみによって白くなった」と銘を添えた指輪に封じ込め、親しい友人たちに贈ったそうです。


そのようにアクセサリーとして形が与えられることにより、感情や愛情が劣化することなく保存され、自分の相手への想いを美しい形で身に着けるというウットリ感覚のようです。


雑草系日本人の私から見ると奇異に思える部分も多々ありますが、一生に一度は自分で自分のオリジナルな記念物を制作したくなりました。いつの日かここで紹介させていただきたいと思います。

よろしくお願いします。


夏目書房ではここでご紹介したような宝飾品についての本などをはじめ、
ほとんどのジャンルについて買取させていただいております。
メールでの問合わせフォームやFAX、フリーダイヤルもございますので、お気軽にお問い合わせください。

追伸

この展覧会で偶然前から見てみたかった絵が見られました。

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すごく美しかったです。

スタンリー・キューブリックの写真集入荷しました**

「スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真 1945-1950」が入荷しました♪

固定した長回しのカメラワークを得意とし、圧倒的な映像美で見るものを魅了するキューブリックの映画。
彼は「博士の異常な愛情」、「2001年宇宙の 旅」、「時計じかけのオレンジ」の“SF三部作”で、世界的な映像作家としての地位を確立しました。

「博士の異常な愛情」

「博士の異常な愛情」

「2001年宇宙の旅」

「2001年宇宙の旅」

「機械じかけのオレンジ」

「時計じかけのオレンジ」

また、「1シーン100テイク」との伝説を持つ完璧主義者・キューブリック。

にも関わらず「2001年宇宙の旅」では、彼らしからぬ間違いを犯していると言われています。
それは、宇宙船で飲み物を飲むシーンでのこと。
無重力状態で飲み物を飲むと、ストローで吸い上げられた液体はそのまま留まるはずが、地上で飲んだ時のように下に下がってしまっています。
うっかりミス?
いやいや、キューブリックなら“あえて”かもしれませんよね。


現実の破片とその組み合わせによる方法で、キューブリックは写真をとりました。
それにより、現実生活の浅はかさを浮き彫りにするなど、彼独特の世界観を写真でも表現しました。

たとえば、窓枠に腰掛け、台本を読む女優を写した写真。
凡人では、当然女優を中心に捉えてしまいますが、キューブリックは窓の外の何もない景色を中央に捉えています。
この構成主義風のしかけによって、彼女の作り笑いのベールの下にある空虚な心を底はかとなく表現しています。

この写真集で、映画とはひと味違うキューブリックの世界を堪能して頂けたらと思います♪


夏目書房&ボヘミアンズ・ギルドでは、様々な書籍の買取をしております。
お売り頂けるものがございましたら、是非ご連絡ください♪

未来派/Futurismo

未来派関連の書籍が入荷したのでご紹介します。


未来派とはフトゥリズモまたはフューチャリズムと呼ばれ20世紀初頭イタリアを中心として起こった前衛芸術運動です。


1909年イタリアの詩人フィリッポ・トンマーゾ・マリネッティ (1876-1944)によって起草された「未来主義創立宣言」がその発端でした。1848年カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスにより書かれた「共産主義者宣言」倣って名付けられ、題名には同じく「宣言」(Manifesto)が使われました。内容はジョルジュ・ソレルの「暴力論」に影響されており、あらゆる破壊的な行動を讚美する非常に過激なものでした。


伝統的な芸術と社会を否定し、機械美やスピード感、ダイナミズムなど新時代を礼讃したこの運動に多くのイタリアの若き芸術家たちが賛同しました。しかしその思想はより政治的なものになっていき「世の中を衛生的にする唯一の方法」として戦争をも肯定するに至りました。活動家たちはファシズムの政治運動に参加していくことになります。やがて芸術家達の内部離反を招き、イタリア国家からも「退廃芸術」とみなされ活動が制限された「未来派」は10年ほどの短い活動期間で崩壊していくことになります。

マリネッティ による「未来主義創立宣言」の後、ほどなくしてマリネッティの思想に賛同したボッチョーニ、カッラ、ルッソロ、バッラ、セヴェリーニの5人の芸術家によって「未来派画家宣言」が発表されます。

『空間における連続性の唯一の形態』
ウンベルト・ボッチョーニ作『空間における連続性の唯一の形態』 運動の連続性を彫刻で表現した作品。

『無政府主義者ガッリの葬列』
カルロ・カッラ作『無政府主義者ガッリの葬列』 アナーキストの葬送の躍動感を描いた作品。

ただひとりの音楽家ルイージ・ルロッソはノイズ・ミュージックの原点ともいえる「騒音芸術」を制作しました。音源はこちらから。

「鎖に繋がれた犬のダイナミズム」
ジャコモ・バッラ作『鎖に繋がれた犬のダイナミズム』 速度を採り入れた作品。

『Danseuse』
ジーノ・セヴェリーニ作『danseuse』
ジーノ・セヴェリーニはモザイクやフレスコなど様々な技法を作品にとりいれました。

破壊、速度、機械化文明を新しい美として迎え入れたこの思想は当時の世界情勢にふさわしく狂気を孕んだものでしたが、短命ながらもセンセーショナルな芸術運動で、その後ロシア構成主義芸術や、ダダイズムに大きく影響しました。

未来派の写真 Futurismo E Fotografia
未来派の写真 Futurismo E Fotografia
Giovanni Lista
1979年/Multhipla 伊語版 少傷み

未来派 1909-1944
未来派 1909-1944
ボッチョーニ/バッラ/プランポリーニ/リッツォ/デペーロ他収録
1992年/東京新聞 カバー 天少シミ 地赤マジックライン

未来派 Futurismo & Futurismi
未来派 Futurismo & Futurismi
Pontus Hulten
1986年/Abbevill

他にもまだ未来派に関連した書籍ございますのでサイトか店頭でご確認下さい。

夏目書房では様々なジャンルの本を買取しています。
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ライオネル・ファイニンガーご紹介します。ドイツ表現主義、パウル・クレー等々。Lyonel Feininger

こんにちは。
実家で初めて買ったCDを聴いています。
H Jungle with Tです。
大西です。

「勉強ブログ」という題目でやっているのですが
最近あまり勉強していなかったので 初心に返り少し勉強してみようかと思います。
というわけで今回ご紹介するの最近気になっている画家、ライオネル・ファイニンガーです。

Lyonel Feininger(1871-1956)は、ニューヨーク出身のドイツ系アメリカ人です。
リオネル・ファイニンガーとも読むみたいですね。

たぶん最初に見たのは、バウハウスの本に載っていたのだと思うのですが
色というか光に階層をつけて描いたぼんやりしててキラキラした風景画が印象的でした。

こんな感じです。
いいです。

当初は音楽を志して、ドイツに渡ったのですが
すぐに美術に関心を寄せ、絵の勉強を始めました。
挿絵画家としてドイツやアメリカ、パリの新聞や雑誌で風刺的な画風の絵を発表し活躍。
その後、挿絵画家の仕事から少し遠のき自身の絵を模索するようになります。
そしてパウル・クレーらと出会い、バウハウスで版画の指導を行います。
カンディンスキーらを中心として結成された「青騎士」のメンバーでもあります。

日本ではあまり紹介されてなく、図録や画集もあまりないのですが。
この本にいくつか絵が載っていて、おそらくこれが最初に紹介されたものかと。

パウル・クレーとその友だち展

1970年/日本経済新聞社 シミ

「パウル・クレーとその友だち展」。
「その友だち」がライオネル・ファイニンガーなんですが、
こういう展示けっこうあるんですよね。
「誰々とその仲間たち」みたいな。
なんかオマケっぽい雑な感じが好きです。

集めてみました。


アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち

2010年/ポーラ美術館 角少折れ


瑛九とその仲間たち展

1988年/町田市立国際版画美術館 少傷み


植田正治とその仲間たち 1935-55

1992年/米子市美術館

アルフレッド・スティーグリッツとその仲間たち展

1997年/東京都写真美術館 表紙少スレ


赤松麟作とその周辺 東京藝術大学大学美術コレクション

2003年/東京藝術大学大学美術館協力会

岸田劉生とその周辺

東珠樹

昭49年/東出版 函 帯 ヤケ・シミ

その周辺って、、。

話がそれましたが、1人の画家とは思えないほど
画風が多様に変化していっているのも ライオネル・ファイニンガーの特徴です。
ちょうど今、ボヘミアンにある2冊の表紙だけ見てみても。


ライオネル・ファイニンガー 版画カタログ・レゾネ Lyonel Feininger: A Definitive Catalogue of his Graphic Work

1972年/L.E.Prassee 英語版 カバー少イタミ

ライオネル・ファイニンガー Lyonel Feininger: The Early Years Watercolours and Drawings 1889-1919

1987年/Marlborough 英語版

こちらは売れてしまいましたが、、。

ライオネル・ファイニンガー展 Lyonel Feininger

2008年/東京新聞

うわーこれかっこいいなあと思って他の作品みたら全然違う、
ということはよくありますが
なんかおもしろいですよね。
違う画家の影響をもろに受けてたりとか、、。
ライオネル・ファイニンガーはピカソとキュビズムに影響されたらしいです。

作風の変化といえば。
「日付絵画」で知られる河原温ですが、

初期の作品は全然コンセプチュアルな感じじゃなかったり、、。
地元にある大原美術館に「黒人兵」という作品があるのですが、まったく気づかなかったです。
明日また見に行ってみようと思います。

パウル・クレーの本はこちらからご覧ください。

カンディンスキーの本はこちらからご覧ください。

バウハウスの本はこちらからご覧ください。

表現主義の本はこちらからご覧ください。

まだまだ暑いですが、
暑い日は本屋→そば屋→銭湯
とスチャダラパーもラップしてましたよね。
夏は本屋です。
お待ちしております。

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具体/GUTAI

具体に関連する書籍が入荷しました。

1954年8月を中心に関西の若手前衛美術家たちによって「具体美術協会」が結成されました。「自分達の精神が真に自由だという証を具体的に表す」これが名前の由来でした。「今までにないものをつくれ」厳しい吉原の扇動よって奇想天外な作品を次々と生み出しました。

その後機関紙「具体」の発行、「具体展」など活動は激しさを増していきました。やがて具体はフランスの批評家ミシェル・タピエによって「日本のアンフォルメル」と評価され、海外に広く紹介されました。その後新しい世代も活躍し、画廊「グタイピナコテカ」を開設しますが、1972年吉原治良の死とともに「具体」は終わりをつげます。

吉原治良はこのような言葉を残しています。「今日の意識に於ては従来の美術は概して意味あり気な風貌を呈する偽物に見える。すべて未知の世界への果敢な前進を具体美術は高く尊重する。溌らつたる精神が具体の展覧会には常に流れ、新しい物質の生命の発見がすさまじい叫び声を発することをわれわれは常に願望しているのだ。」

白髪一雄

田中敦子

村上三郎

「具体」 ニッポンの前衛 18年の軌跡

「具体」 ニッポンの前衛 18年の軌跡
吉原治良/田中敦子/嶋本昭三/元永定正/白髪一雄/村上三郎/山崎つる子他
2012年/国立新美術館

具体 Gutai Decentering Modernism
Decentering Modernism Ming Tiampo
2011年/Univ of Chicago Pr 英語版

具体8 アンフォルメル
具体 Gutai 具体8 アンフォルメル
ミシェル・タピエ/吉原治良監修
昭32年/丸善/具体編集委員会 日・仏語版 背少傷み

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石川近代文学館の「妖怪えほん原画展」**

先日、金沢まで足を延ばし、美術館巡りをして参りました。

石川近代文学館、21世紀美術館、石川県立美術館、なかでもときめいたのは石川近代文学館でした♪

見ての通り、とっても素敵なんです! 赤煉瓦造りのこちらの建物は重要文化財に指定されているそうです。

半分のスペースは石川四高記念館といって、合わせて「石川四高記念文化交流館」!
四高とは、明治時代にあった旧制高等学校で、その建物が使われています。

大正ロマンの香り漂うこちらの廊下。透き通るような雰囲気でありながら暖かみを感じます。
四高はバンカラ学校だったようなので、この良さ、分かっていたのでしょうか。

石川近代文学館は現在「妖怪えほん原画展」を開催中。

京極夏彦の妖怪えほんの原画をメインとしたもnでした。
なんとそこには大屋書房の「百鬼夜行絵巻」が展示されているのです〜。
百鬼夜行も、ちょっと金沢まで旅にでたのですね♪


夏目書房にも、ちょこっと妖怪関連の書籍ございます。
個人的には「稲生物怪録絵巻」がオススメです♪
思わず笑ってしまいますよ〜!

夏の夜は、妖怪で決まり!