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「もの派周辺とモノクローム展」開催!

神保町ファインアーツでは、いよいよ6/1(月)より「もの派周辺とモノクローム」展を開催いたします。

もの派とは1960年代末頃から1970年代中頃まで続いた日本の現代美術の大きな動向のことで、

未加工の自然的な物質・物体(石、木、紙、綿、鉄板、パラフィンなど)を、素材としてではなく主役として登場させ、モノの在りようやモノの働きから直かに何らかの芸術言語を引き出そうとしました。それまでの日本の前衛美術の主流だった反芸術的傾向に反撥し、ものへの還元から芸術の再創造を目指しました。

もの派の代表的な作家として、菅木志雄・李禹煥・関根伸夫らを取り扱います。

菅木志雄立体作品「Work」

一方でモノクローム絵画とは、その名の通りモノクローム(単色)で描かれたシンプルな絵画のことです。

一見すると無表情で個性を欠いた面白みのない絵画のように見えるかも知れませんが、実際に間近で見ると微妙な色の濃淡や厚薄があり、作家ごとに様々な異なる意図・技法により描かれているなど、実に多彩で豊かな表情を見せてくれます。

シンプルで冷たい印象とは裏腹に、非常に味わい深くその奥底からはものすごい熱量を感じる絵画です。

今回は村上友晴・文承根・因藤壽などの作品を選りすぐりました。

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両者ともその簡素な外見とは異なり、内面には膨大なエネルギーを孕んでいる作品たちです。

実際に鑑賞していただき、作品の奥底に込められた力強さを肌で感じてみてください。

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会期: 2015年6月1日(月)-2015年6月28日(日)

展示作家: 因藤壽,上前智佑,榎倉康二,海老塚耕一,岡崎乾二郎,川俣正,菅木志雄,関根伸夫,原口典之,村上友晴,文承根,吉澤美香,李禹煥ほか(五十音順)

詳細は神保町ファインアーツHPにてご確認ください。

どうぞお気軽にご来店くださいませ!

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