第6回企画展「野田哲也」 神保町ファインアーツ| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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第6回企画展「野田哲也」 神保町ファインアーツ

こんにちは。
8月はもはや夏の終わりのニオイがします。

8/1(土)より、神保町ファインアーツでは
版画家・野田哲也の作品の展示・販売を開催します。

野田哲也 版画家
1940年 熊本県生まれ
1968年 初めて出品した東京国際版画ビエンナーレで国際大賞を受賞し、
一躍注目を集める

野田哲也氏といえば、国際的にも高い評価を受けている「日記シリーズ」という作品で知られていると思います。

「日記シリーズ」は、1968年に奥様のドリット夫人との出会いより始まり
今日も継続して創作している、多色刷り木版と写真をベースにシルクスクリーンというユニークな組み合わせを手漉き和紙の上に表現した作品です。
「日記(Diary)」という名の通り、作品のタイトルはすべて日付です。

野田哲也

ベースとなる写真は必ず自身で撮影し、
撮った写真はそのまま使用しているわけではなく、中心となる被写体の背景は排除したり、モノクロでプリントしてあるものに独自に色を加えたりと自分の表現で作品を生みあげていきます。

これは写真の「レタッチ」と似ていますね。
レタッチというと、肌をきれいにしたり色を変えたり、ないものを持ってきて合成したりと一般的には虚像のようなマイナスイメージがあると思います。
ですが、作品というものは「見たそのまま」ではなく「自分の眼に映った世界」あるいは「見たい世界」を表現するものだと思います。
(創作をする上で自分のルールやプライドが無いこととは違います)

野田氏も、このような不必要なものを排除したり色を乗せることを
「料理」と呼んでおり、自身の作品については
現実的な配置のなかにどれだけ抽象的な要素を盛り込めるかということを見せたい
と語っています。
自分の求める味を追求することが創作なのだと感じます。

話がやや逸れましたが、
当展示では、当ギャラリーが所有する「日記シリーズ」14点の展示・販売を致します!

野田哲也

人物・家具・食物・植物・・・
多種多様なモチーフがありますので、ひとつひとつの表情や色、技法をじっくり見ていただきたいです。

野田哲也

「第6回展示企画 版画家 野田哲也」
会期: 2015年8月1日(土)〜2015年8月29日(土)
展示作家 :野田哲也
会場:神保町ファインアーツ
時間:11:30-19:00 日祝のみ11:30-18:00
地図 ※靖国通り神保町駅A7出口徒歩1分 一誠堂書店の左2件隣り、1Fが菅村書店の白い日本文芸社ビル2F
(近隣に「古瀬戸珈琲店」の入った同名のビルがありますが、違いますのでお気を付けください。)

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ユニークかつミステリアスな野田哲也作品群を
この暑い神保町を散策がてら是非ご覧ください。