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ドナルド・ジャッド Donald Judd

さて9月。早いもので今年も残すところ、あと1/3となりました。

季節は巡る、ということで今回はミニマルアートにおける代表的な作家、ドナルド・ジャッドをご紹介します。

【ドナルド・ジャッド Donald Judd】

1928年、アメリカはミズーリ州生まれ。
47年にニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグで美術を学んだ後、コロンビア大学などで哲学を学ぶ。
50年代は抽象表現主義に影響を受けた絵画作品を制作していたが、
60年代にはいると幾何学的な要素が強くなり、金属の物体を画面にはめ込むレリーフ状の作品を製作。
65年から制作されるようになった「積み重ね(スタック)」と呼ばれるシリーズは、壁に直接同型の薄い箱状の立体が縦一列に並べられるものであった。これがジャッドの代表作となり、箱状の立体が反復的に複数並べられる作品は数多く製作されている。
同年、自らの芸術作品が従来の絵画や彫刻とは異なるゆえんを論じたテクスト、『明確な物体(スペシフィック・オブジェクト)』を発表。
72年頃から素材に合板を、80年代には特殊な錆付けをしたコールテン鋼を用いるようになる。
94年、ニューヨークにて悪性リンパ腫により死去。

ジャッドの書籍、入荷してます。

ドナルド・ジャッド Selected Works 1960-1991

Donald Judd

1999年/埼玉県立近代美術館 少傷み

最初期におけるポロックのような抽象表現主義の作風。

代表的なスタック・シリーズ。ジャッドと言えば、やはりこれが浮かびます。

70年代後半のマーファに居を移してからの作品。

図版の豊富さも勿論のことながら、解説が非常に丁寧で分かりやすいです。

実際にお手にとって御覧頂ければと思います。

さらに、ボヘミアンズギルドには版画も入荷してます。

ドナルド・ジャッド版画額「Untitled-1」

Donald Judd

1974年/アクアチント 限70 サイン 90×59 S:106.5×75 額119.5×88

ドナルド・ジャッド版画額「Untitled-2」

Donald Judd

1974年/アクアチント 限70 サイン 90×59 S:106.5×75 額119.5×88

ドナルド・ジャッド版画額「Untitled-3」

Donald Judd

1974年/アクアチント 限70 サイン 90×59 S:106.5×75 額119.5×88

ミニマルアートとアクアチントは相性が良いように思います。

アクアチント特有な表面のざらざら感がミニマルな無機質感を引き立てています。

季節を問わず、春夏秋冬どこにもぴったりなミニマルアート。

この機会に是非いかがでしょうか。

また、夏目書房、ボヘミアンズ・ギルド、神保町ファインアーツでは随時買い取りを行なっております。
古書から美術品まで、多種多様なものを取り扱っております。お気軽にご連絡ください。

矢野

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