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実はアルチンボルド展の前に杉戸洋展を観たんです。

先日ご紹介したアルチンボルド展に行く前に、東京都美術館の杉戸洋 とんぼ と のりしろ展に行ってきました。

どちらを先に観るか迷っていたのですが、お盆休み真っただ中だったので人だかりのしている西洋美術館はとりあえず素通りし、先に東京都美術館を訪れることにしたのです。

杉戸洋展 2017

杉戸洋展 とんぼ と のりしろ

会場に入り順路を進むと、はじめの部屋は展示の準備中を思わせる空間になっています。
キャンバスが下に置かれていたり、落書きのような薄塗の絵が油彩用の古い装飾額に入れられていたり、段ボールに色が塗られたものなどが飾られています。一つ一つの絵を見せるというより、空間全体で見せるインスタレーション作品のようです。

そこを過ぎると、今回の目玉作品の常滑産のタイルを使用した10×3メートルを超える巨大な最新作《module (for room A) 》があります。他の美術館ではとても展示できないと思わせる大きさで、東京都美術館の独特の吹き抜けで天井が高い空間を見て構想を練られたそうです。

杉戸洋《module (for room A) 》

「あの展示空間では絵の具で塗った色は弾かれてしまう気がしたんです。火が通ったものじゃないと何か落ち着かない。タイルなら雨も釉薬で表現できるのではないかと。絵の具であれば簡単にできる理想の色を釉薬で表現することはとても難しくなりそうですが、普段の絵の制作と違うアプローチなので、初めての挑戦を楽しんでいます」(東京都美術館 杉戸洋インタビューより)

この作品は裏面にもおもちゃなどの小品が飾られていますので必ず裏に回って下さい。ご自身のコレクションでしょうか、三沢厚彦さんのミニ彫像などもありました。

巨大作品からエスカレータで一つ下に下りると、杉戸さんが「もしこの場所が自分のリビングルームだったら」とイメージした空間が広がっています。ふきぬけの天井がかなり高く、ソファーやランプ、古く傷のある額に入った絵がかけられています。上方の窓ガラスには装飾シートが貼られ、照明もかなり高い位置にあるので、全体がほの暗い古い喫茶店のような雰囲気のする独特の空間となっています。いまが夏ということを忘れて内省的な気分を催されます。

東京都美術館では同時開催の「ボストン美術館展」が盛況のご様子で、お盆の時期でも快適に観覧できました。チケットを買うと2回目も無料で観られるサービスもあるようです。私は8/12(土)に行きましたが、その時点で図録は未完成で、支払い(確か2200円)をすれば後送してくれるとのことでした。多いな最近そのシステム。

チラシの絵は《module (for room A) 》のイメージ・ドローイングで、展示されていません。2枚目のチラシに使われたのは封筒を展開したもので、展覧会の名前「とんぼとのりしろ」をビジュアル・イメージ化したものです。こちらも展示はありませんでした。

同時開催中の小山登美夫ギャラリー『杉戸洋 チリと見返し』展にも行きたいです。

杉戸洋 とんぼ と のりしろ展
会期:2017年7月25日(火)~10月9日(月・祝)
会場:ギャラリーA・B・C
休館日:月曜日、9月19日(火)
※ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(いずれも入室は閉室の30分前まで)
※ただし、7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)は9:30~21:00
料金:一般 800円/65歳以上 500円/大学生・専門学校生 400円/団体(20名以上)600
*高校生以下無料 *10月1日(日)は「都民の日」により、どなたでも無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(証明できるものをご持参ください)
特別展「ボストン美術館の至宝展―東西の名品、珠玉のコレクション」の観覧券(半券可)を本展会場入口でご提示の方は、一般当日料金から300円引き(1枚につき1名1回限り)。「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」の観覧券(半券可)を当館内のチケットカウンターでご提示の方は、「ボストン美術館の至宝展」の当日券が100円引き(1枚につき1名1回限り)
サマーナイトミュージアム割引:7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)の17:30以降は、一般600円、大学生・専門学校生 無料(証明できるものをご持参ください)

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