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行ってきました!直島ベネッセハウス、そして瀬戸内国際芸術祭 vol.4

当店の自家目録「ボヘミアン通信 34号」の制作・編集に追われて、第4弾を書くのが遅れてしまいました。
その分、良い目録が9月25日頃出来上がりすので、興味のある方はメールでご連絡いただければ、300円(送料込)でお送りいたします。
内容はピカソ、ジャコメッティ、デュシャンなどの海外美術から、藤田嗣治、棟方志功、竹久夢二、有元利夫、村上隆、草間彌生などの日本美術、
そして夏目漱石、川端康成、司馬僚太郎などの近代文学などの新入荷品を中心としたカラー写真版50ページと
美術、デザイン、写真、近代文学などの在庫約7000点を掲載した本文150ページで構成されています。
ホームページ上でもご覧いただけますので是非ご利用ください。

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さて、1週間ぶりに瀬戸内国際芸術祭の旅に戻ります。
直島を見尽くした我々は、最初には予定になかった豊島(「てしま」とよみます)へ行くことになりました。
ところがレンタカーで行ったためフェリーで移動しなければなりません。直島から豊島へは直接フェリーがでていないので、
まず本州・岡山県の宇野港に行き、違うフェリーに乗り豊島へ。なんと直島から高速船なら2~30分の島に行くのに
待ち時間をいれると2時間程かかってしまいました。こんな時は車も考えものです。

そしてついに豊島の港に到着しましたが、直島以上に閑散としていてちょっと驚きました。
豊島には島中に30以上の瀬戸内国際芸術祭アートスポットが点在しています。
フェリーを降りそのままガイドブックをたよりに1番近そうなところ「横尾忠則」のスポxトへ。
民家を改造して庭の石を真っ赤に塗り、家の中に横尾作品が数点。
見たことがあるような絵だし、あまり感動せず。みんなこんなもんなのかなぁとちょっと不安に。

横尾忠則 

次に森万里子さんの「トムナフーリ」へ。
入口近くに車を止め、森の中を100メートルほど山道を登ると、
そこには急に緑の苔に一面を覆われた池が出現。
そしてその中央に浮いているかのようなオブジェ。
まわりは樹々に囲まれなんの音もなく、神秘的な場所です。
「トムナフーリ」とは古代ケルトにおける霊魂転生の場所ということです。
夜には光るそうですが、あの山道を夜のぼるのはちょっと大変そうです。
これはよかったです。不安も少し解消。

森万里子「トムナフーリ」

その後もどんどん駆け足で約30のスポットを回りました。
その内の心に残ったいくつかを抜粋。

ジャネット・カーティスとギョージ・ヒュレス・ミラーの「ストーム・ハウス」。
真夏の瀬戸内海の日差しの中を何やらすごい音のする木造の民家の中へ。
すると中は昭和30~40年代頃の薄暗い和風の居間。
硝子戸の向こうでは夕立ちが。豪雨そして雷、停電。
なんとなくなつかしい日本の風景が作りだされていました。
外へ出ると、真っ青な空。なんともそのコントラストが不思議でした。

藤浩志「こんにちは藤島藤十郎」
架空の人物である売れない絵本作家・藤島藤十郎がそこに生活しているという仮定で
家そのものと彼の生活、持ち物が雑然と展示(?)されています。
そしてボランティアのスタッフが入場者に気にせず炊事をしたり音楽を聴いたりしています。
その火の見櫓からは本物の豊島の情景が見えました。
ありそうなことなんだけど、結構楽しい空間でした。

こんにちは藤島藤十郎

クリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」
海辺のひじょうにすてきな建物です。
スタッフの人が一番それらしく白衣を着て研究所のようです。
暗い部屋に入ると、中央で電気が点滅。
そして爆音のような心臓の鼓動が部屋中に響き渡ります。
なかなかのインパクトでした。

オラファー・エリアソン「ビューティー」
真暗な蔵のなかに入ると中央に人工の霧が光っています。
外の暑さから頭からシャワーのような霧をあびてスッキリして出てきてしまいましたが、
実はしばらくすると暗い中に虹がでてくるそうですが、
そうとは知らずに出てきてしまいました。残念。

その他もあまりにたくさんのスポットを回ったので頭も混乱しています。
直島よりも手つかずの豊島はひじょうによかったです。この機会に皆さんも是非。

そして我々はまたフェリーに乗り、まず小豆島へ、そして乗り換えて、やっと高松へと、また2時間かけてたどり着きました。
いったい何時間フェリーに乗ったんだか。
次回はついに「瀬戸内国際芸術祭」完結篇・高松美術館巡り。

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