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廣瀬智央展「森のコスモロジー」に行きました。

廣瀬智央展「森のコスモロジー」Satoshi Hirose “A Cosmology from Forest”

現在 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery で開催中の廣瀬智央展「森のコスモロジー」Satoshi Hirose “A Cosmology from Forest”を観に行ってきました。

廣瀬智央展「森のコスモロジー」チラシ

廣田智央さんは1963年東京都生まれ。1989年多摩美術大学卒業され、イタリアやニューヨークでの研修員などを経て現在はミラノと東京を拠点に活動されています。
今回の「森のコスモロジー」は1992年から2017年に渡って制作された彫刻、ドローイング、写真などがひとつのインスタレーション作品として展示したものです。
廣瀬智央展「森のコスモロジー」

「ブルー・ドローイング」 2013

分子や細胞、遺伝子を顕微鏡で覗いたような世界が描かれています。

廣瀬智央展「森のコスモロジー」

「ビーンズ・コスモス シリーズ」 2016-17

「ブルー・ドローイング」の世界が立体的に出現しています。アクリル樹脂に豆類、植物、地図、金、プラスティックなどが封じ込められ一つの細胞のようです。本当に美しく、不思議です。床に置いてなかったら2時間くらいは余裕で眺めていられたと思います。ぼんやりしていると蹴りそうになるので気をつけてください。

廣瀬智央展「森のコスモロジー」Satoshi Hirose “A Cosmology from Forest”

廣瀬智央展「森のコスモロジー」

廣瀬智央展「森のコスモロジー」

廣瀬智央展「森のコスモロジー」

他にも立体作品がいくつかありましたが、写真を撮っていません。是非、会場へ足を運んでください。

なお、おまけ情報としては今年7月に 創薬会社のペプチドリーム新社屋内にアートワークを制作されているそうです。企業なので気軽に見学できるかどうかわかりませんが、チャレンジしてみてください。

廣瀬智央 PDPS at PEPTI DERAM KAWASAKI R&D CENTER

廣瀬智央 展「森のコスモロジー」
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
渋谷ヒカリエ8階
2017年8月9日(水) – 9月4日(月)
OPEN:11:00~20:00
展覧会期中無休
入場無料
トークショー「ミクロコスモス」 8月31日(木)18:00-19:30 要予約・入場無料
廣瀬智央×住友文彦(アーツ前橋館長/東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授)

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実はアルチンボルド展の前に杉戸洋展を観たんです。

先日ご紹介したアルチンボルド展に行く前に、東京都美術館の杉戸洋 とんぼ と のりしろ展に行ってきました。

どちらを先に観るか迷っていたのですが、お盆休み真っただ中だったので人だかりのしている西洋美術館はとりあえず素通りし、先に東京都美術館を訪れることにしたのです。

杉戸洋展 2017

杉戸洋展 とんぼ と のりしろ

会場に入り順路を進むと、はじめの部屋は展示の準備中を思わせる空間になっています。
キャンバスが下に置かれていたり、落書きのような薄塗の絵が油彩用の古い装飾額に入れられていたり、段ボールに色が塗られたものなどが飾られています。一つ一つの絵を見せるというより、空間全体で見せるインスタレーション作品のようです。

そこを過ぎると、今回の目玉作品の常滑産のタイルを使用した10×3メートルを超える巨大な最新作《module (for room A) 》があります。他の美術館ではとても展示できないと思わせる大きさで、東京都美術館の独特の吹き抜けで天井が高い空間を見て構想を練られたそうです。

杉戸洋《module (for room A) 》

「あの展示空間では絵の具で塗った色は弾かれてしまう気がしたんです。火が通ったものじゃないと何か落ち着かない。タイルなら雨も釉薬で表現できるのではないかと。絵の具であれば簡単にできる理想の色を釉薬で表現することはとても難しくなりそうですが、普段の絵の制作と違うアプローチなので、初めての挑戦を楽しんでいます」(東京都美術館 杉戸洋インタビューより)

この作品は裏面にもおもちゃなどの小品が飾られていますので必ず裏に回って下さい。ご自身のコレクションでしょうか、三沢厚彦さんのミニ彫像などもありました。

巨大作品からエスカレータで一つ下に下りると、杉戸さんが「もしこの場所が自分のリビングルームだったら」とイメージした空間が広がっています。ふきぬけの天井がかなり高く、ソファーやランプ、古く傷のある額に入った絵がかけられています。上方の窓ガラスには装飾シートが貼られ、照明もかなり高い位置にあるので、全体がほの暗い古い喫茶店のような雰囲気のする独特の空間となっています。いまが夏ということを忘れて内省的な気分を催されます。

東京都美術館では同時開催の「ボストン美術館展」が盛況のご様子で、お盆の時期でも快適に観覧できました。チケットを買うと2回目も無料で観られるサービスもあるようです。私は8/12(土)に行きましたが、その時点で図録は未完成で、支払い(確か2200円)をすれば後送してくれるとのことでした。多いな最近そのシステム。

チラシの絵は《module (for room A) 》のイメージ・ドローイングで、展示されていません。2枚目のチラシに使われたのは封筒を展開したもので、展覧会の名前「とんぼとのりしろ」をビジュアル・イメージ化したものです。こちらも展示はありませんでした。

同時開催中の小山登美夫ギャラリー『杉戸洋 チリと見返し』展にも行きたいです。

杉戸洋 とんぼ と のりしろ展
会期:2017年7月25日(火)~10月9日(月・祝)
会場:ギャラリーA・B・C
休館日:月曜日、9月19日(火)
※ただし、8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(いずれも入室は閉室の30分前まで)
※ただし、7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)は9:30~21:00
料金:一般 800円/65歳以上 500円/大学生・専門学校生 400円/団体(20名以上)600
*高校生以下無料 *10月1日(日)は「都民の日」により、どなたでも無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料(証明できるものをご持参ください)
特別展「ボストン美術館の至宝展―東西の名品、珠玉のコレクション」の観覧券(半券可)を本展会場入口でご提示の方は、一般当日料金から300円引き(1枚につき1名1回限り)。「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」の観覧券(半券可)を当館内のチケットカウンターでご提示の方は、「ボストン美術館の至宝展」の当日券が100円引き(1枚につき1名1回限り)
サマーナイトミュージアム割引:7月28日(金)、8月4日(金)、11日(金・祝)、18日(金)、25日(金)の17:30以降は、一般600円、大学生・専門学校生 無料(証明できるものをご持参ください)

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アルチンボルド展を観ました。(これから観に行く人へミニアドバイス付き)

お盆休みでにぎわう上野公園の西洋美術館のアルチンボルド展に行ってまいりました。

アルチンボルド展

ジュゼッペ・アルチンボルドはイタリア出身の宮廷画家です。
彼の代表的な作品である「四季」の連作シリーズからは、
「春」、「夏」、「秋」が日本初出品とのこと。贅沢!
一つの部屋に「春」「夏」「秋」「冬」、それに対応する
四大元素「大気」「火」「大地」「水」がかけられた部屋は圧巻です。

向かい合うよう描かれたそれぞれが男女ペアとなるのです。

全部いい!
特に「水」が楽しい。

また、アルチンボルドが馬鹿にしていたという「法律家」「司書」の職業シリーズも笑えます。
本で構成される「司書」、バカ真面目な感じでしたね。

アルチンボルド「司書」フィギュア

このフィギュアも購入できます。8000円弱だったかしら。

人物画以外にも素描画や同時代の作家の作品や工芸品なども展示されていますが
アルチンボルドの細部へのこだわりは異常です。ぜひ自分の眼でお確かめ下さい。

先に観覧に行った者からのアドバイスとしては、
必ずカメラを持って入って下さいと言いたいです。

何故かと申しますと、入場してすぐに『アルチンボルドメーカー』なる
最新のデジタル技術で自分の顔をアルチンボルド風肖像画に仕立ててくれ
さらに一緒に記念撮影までできるという、楽しすぎるコーナーがあるのです!

ちょっとした台の上にのって前を見るとズドドドドと野菜や果物が集まってきて人の顔になるのです。

私はチケット以外を全てロッカーに預ける派なので、
時すでに遅し、悲しすぎますがスルーしました。
(展覧会は撮影不可)

会場は混んではいましたが、狂った混み方ではありません。
会期もあと一か月くらいありますので是非友達やご家族と連れ立ってご観覧ください。
(写真を撮ってもらうために)
観覧料は一般1600円です。

アルチンボルド展
会場 上野 西洋美術館
開催中~ 2017年09月24日
入場料 一般 1600円、大学生1200円、高校生 800円
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
電話: 03-3828-5131
JR上野駅公園口より徒歩4分

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杉戸洋展はまた次回

『パロディ、二重の声 日本の一九七〇年代前後左右』展の図録が素晴らしい。

東京ステーションギャラリーで開催中の「パロディ、二重の声 日本の一九七〇年代前後左右」展を観てまいりました。

パロディ、二重の声

横尾忠則「POPでTOPを!」1964頃

オリンピック・ポスター 1964

東京オリンピック・ポスター 1964

手前からピカソ、ルオー、ビュッフェ、リキテンシュタイン、スーラとのことですが、元ネタをよくよく見ると6人目がいちばん奥に顔のみ写っており、横尾さんのポスターにも6人目の顔が描かれているのですが、誰のパロディかよくわかりません。誰でしょう?


会場は撮影可能な部分がたくさんありましたので、一部ですが写真でお楽しみください。

パロディ、二重の声

タイガー立石(立石大河亞)「八紘―宇の富士の山」1964/2016

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ネオダダの中心人物であった吉村益信「豚;PigLib」1994

パロディ、二重の声

原榮三郎「秋山祐徳太子 ポップ・ハプニング『ダリコ』」1970

パロディ、二重の声

雑誌「ビックリハウス」「ビックリハウスSUPER」「SUPER ART」「Super Art GOCOO」壮観です。

パロディ、二重の声

ところどころ立看が置かれています。(ピンボケ失礼)

パロディ、二重の声

このへんの駅貼りポスターは記憶にあります。

パロディ、二重の声

倉俣史朗「Homage to Mondrian #1」1975/Cappellini 2009 モンドリアンモチーフのキャビネット 。

パロディ、二重の声

青島さん!都政が大変なことになっています。いまこそユーモアが必要です!


パロディ、二重の声

長谷邦夫「パロディ・コミック盗作版 色ゲバ」

パロディ、二重の声
左から「バカ式」「アホ式」「マヌケ式」。マイコレクションに加えたい、最高なシリーズです。

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これらの展示はとても充実したものでしたが、私がいちばん押したいのはこの展覧会の図録です。

「パロディ、二重の声」展図録

革装のようなゴージャスな黒光りする表紙に金の型押しタイトル。ハードカバーではあるのですが、ページが手になじむやわらかい紙のため、図録にありがちのすぐにバイーンと閉じてしまうようなことはありません。それがとてつもなく嬉しい。

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内容も作品の一つ一つが丁寧に大きく掲載されていて、会場で見落としていた細かい部分まで良く見ることができるのです。むしろ会場より落ち着いて見られる分、見やすいくらいなのです。ページの真ん中に小さく小さく図版が印刷されたような勿体ぶった感じは全然なくて、とても好感がもてるのです。謙虚さとサービス精神をひしひし感じます。

「パロディ、二重の声」展図録

「パロディ、二重の声」展図録

絶対読まない長い論文もなく、解説も適量です。図録自体も女性にやさしい軽量です。

「パロディ、二重の声」展図録

さらに、製本時に人による手作業が必要になるため、最近はついていないことが多い「しおりひも(正式名スピン)」までついています。図録にひもがついてるなんてありそうでなかったと思いますが、いかかでしょう。図録を作った人たちの愛と心配りが随所に感じられるのです。

「パロディ、二重の声」展図録

「パロディ、二重の声」展図録

後半にはパロディ裁判についてくわしく掲載されています。自分の考えを書くことができるメモ欄にかなりのページが割かれています。そこがいい!世の中には無駄なことなどないということでしょう。また、追加で萩原朔美さんと清水義範さんのインタビューも2本掲載され、立看のことばもすべて収録されてたったの2000円ポッキリ!書店に流通する書籍では実現不可能な低価格!(一般の書店では販売しないという条件で、作品の図版の使用料が安く設定されているため)。お得としか言えない!おもわず5冊くらい買いたくなってしまいます。図録は売り切れてしまったら再版などはほとんど期待できません。一期一会なのです。売り切れたら最後、内容の良い図録は古書価格が高騰してしまいます。この図録は展覧会を観ずに買うことができません(ミュージアムショップのみへの入場が不可のため。通販は可能。)。是非会場へ足をお運び下さい!あ、図録買ったらレジでポスターももらえました。


パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右

会期:2017年2月18日(土)―4月16日(日)

【休館日】
3月20日をのぞく月曜日、3月21日
【開館時間】
10:00 - 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
【入館料】
一般900(800)円 高校・大学生700(600)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳等持参の方は100円引き(介添者1名は無料)
【主催】
東京ステーションギャラリー(公益財団法人東日本鉄道文化財団)
【特別協力】
Special Cooperation with Cappellini Point Tokyo_Team Iwakiri Products

Chim↑pom『また明日も観てくれるかな?』 in 歌舞伎町

Chim↑Pom 明日も観てくれるかな?

Chin↑Pom 明日も観てくれるかな?

Chim↑Pom 明日も観てくれるかな?

新宿・歌舞伎町にある解体予定のビル全部を使った展覧会に行ってきました。(すでに会期は終了しています)
アーティストはト「Chim↑Pom(チンポム)」、男女6人組のアートユニットです。いま現在の日本における刹那を現代アートで表現している若者たちです。

展覧会のタイトルは『また明日も観てくれるかな?』。
「笑っていいとも!」最終回のラストで、いつものようにタモリがこの言葉を視聴者になげかけたことから、未来のありかたへの問いかけとしてつけられました。スクラップ&ビルドをテーマとし、日本の“青写真の描き方”を模索するとのこと。舞台となったビルは1964年に完成した歌舞伎町振興組合ビルで、すでに立ち退いたラーメン二郎の看板が残されています。

長蛇の列の中順番が近づくと「万が一事故があった場合は自己責任」との書類に署名を求められます。ワクワクしますね。

この展覧会では地上4階から地下1階までを丸ごと使った作品で、はじめに4階までエレベータであがり、階段を使って下まで見て回るという流れとなっています。

Chim↑Pom 明日も観てくれるかな?

Chim↑Pom 明日も観てくれるかな?

最上階になる4階は真っ青に彩られ、床の真ん中には四角い穴が開けられています。そこから1階まで覗くことができます。柵や注意書きなどは一切なく「自己責任」です。ドキドキします。

作品の名前は「青写真を描くversion2」。 明日もまた観てくれるかな?

作品の名前は「青写真を描くversion2」。

壁に感光材を塗り紫外線で焼き付けるという手法で『日本の未来をどうやって描くか』という問いかけを行っているとのこと。
すでに消滅していると思われる店舗や会社での集合写真、時計などが焼き付けられ、この町の過去の隆盛を思い起こさせます。

3階には「歌舞伎町」をテーマにした展示となっており、カラスを扇動し集めた脅威の映像作品「Black of Death」が映写され、その奥にはピカチュウに扮した巨大リアルドブネズミ(毒餌の効かない新宿産「スーパーラット」)が遊んでいる歌舞伎町のジオラマがあります。とてもよくできてます。

Chim↑Pom 「明日も観てくれるかな?」

ChimPom『明日も観てくれるかな?』歌舞伎町ジオラマ ChimPom『明日も観てくれるかな?』 ChimPom『明日も観てくれるかな?』

よくみると今回の『明日も観てくれるかな?』のエリィさんの写真や、お友だちのホストの人たちの写真が広告然として貼ってあります。

ChimPom『明日も観てくれるかな?』

ChimPom『明日も観てくれるかな?』 ChimPom『明日も観てくれるかな?』

歌舞伎町にうずまく性欲をエネルギーに変換する装置『性欲電気変換装置エロキテル5号機』。
「媒体問わずエロい広告にそれらしき文言と電話番号を掲載。広告を見た不特定多数の成人男性からかけられた電話の着信電波を、センサーによって感知して発電させる仕組み。」 残念ながら観覧している間に着信はありませんでした。

ChimPom『明日も観てくれるかな?』 また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな?

ホストのみなさんの女性への営業トークの音声がバックに流れ、彼らに理想の女性像をテーマに描いてもらったドローイングを展示物として共存させ、ギャップを楽しむ展示。

また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな?

2階にあるのは、64年の東京五輪にあたって行われたハイレッド・センター(高松次郎・赤瀬川源平・中西夏之の頭一文字から名付けられた60年代の前衛芸術グループ)による「首都圏清掃整理促進運動」のパロディーで、清掃機器としてのルンバが絵具を与えられ、描き続ける巨大絵画です。せっせと動き続けるルンバがいとおしかったです。

また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな?

また明日も観てくれるかな? また明日も観てくれるかな?

ラストは「ビルバーガー」という作品が1階部分に置かれていました。3階分の床をバンズにして、それぞれのフロアにあった家具や照明器具などを具にしたハンバーガーという楽しい作品。なんとなくトマトやレタスもあります。ダイナミック。

いままで数回彼らの展示を見ましたが、今回が一番しっくりきました。うまく言えませんが。パルコの前のでっかいゴミ袋とかも好きです。

これらの展示はメンバーのエリイさんがモデルやタレント活動をして7年かけて貯めた資金で実現したプロジェクトと聞き、心があたたまりました。もっとお金が集まって元気な若者がたくさんアートができるといいなと思います。

(神谷)

「日本のポータブル・レコード・プレイヤー展」

もう、夏も終わり。夏休みも終わりですね。
たいして思い入れもないのですが、夏の終わりはなぜか物哀しい。お化けのテレビが減ったからでしょうか。不思議です。

さて本題ですが、
いつも終了ぎりぎりになってしまい申し訳ないのですが
-8/28(日)まで三軒茶屋キャロットタワー3Fにある「生活工房」で開催中の
「日本のポータブル・レコード・プレイヤー展」に行ってまいりました。

こちらは高円寺のレコード屋兼ライブハウス『円盤』の田口史人さんの著書、「日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG  奇想あるれる昭和の工業デザイン」に掲載されたものを一同に並べた展示です。

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

チラシは四種類あり、合体するとポスターになります。おしゃれ!

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

こじんまりした会場ですが、、、

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

レコード・プレイヤーが山のごとく、どっちゃり展示されています。木箱や枝などでナチュラルな雰囲気を醸し出しています。

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

貴重なものはガラスケースに。

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

昔のトースターのごとく、差し込み式のプレーヤー。「PASORECO」とはパーソナルのパソでしょうか。

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わかりにくいですが右下のプレーヤーは、レコードを設置したその上に金属の丸い機械を置きます。レコードが終わるとそこからアームが出てきて、てんとう虫がついた針の先を押し戻すので、エンドレスでレコードを聴くことができます。シングルしか聞けないですが便利!

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

左の兎のデザインのプレイヤーは、針をうまく扱えない子供のためにおもちゃメーカーが作ったプレイヤー。ふたをしたら再生されるタイプ。黄色のはマイクとスピーカーつき!

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

写真が分かりにく過ぎますが、本を模したプレーヤーもありました。ちゃんと紙の函がついています!!

日本のポータブル・レコード・プレイヤー展

その名の通りレコードを挟み込んで再生する「サウンド・バーガー」という商品。レコードより小さい都会的なデザインのプレイヤーです。

本のタイトルにある「奇想あふれる昭和の工業デザイン」のとおり、一発芸のような面白い売りがある反面、重大な欠陥or不便さも兼ね備えた商品たち。なんとも憎めないではないですか。

合理主義が幅をきかせた平成の世に一石も二石も投じまくってくる品々。

もう時間がありません。是非駆けつけてください!


『日本のポータブル・レコード・プレーヤー展』
日常の音楽風景を彩ったオモシロかわいいプレイヤー約100点が大集合!
会期: 2016年07月30日(土)~2016年08月28日(日)
時間: 9:00~20:00
会場: 生活工房ギャラリー(3F)
(神谷)

明日まで!ヴァニラ画廊『シリアルキラー展』に行ってきました。

シリアルキラー展

中央区銀座にあるギャラリー「ヴァニラ画廊」にて、世界各国の凶悪犯罪を犯したシリアルキラーたちが描いた絵画やセルフポートレート、手紙、資料などを公開する「HNコレクション シリアルキラー展」が開催されています。

中は撮影はもちろん禁止なので画像をおとどけすることはできませんが、みなさんご存知の連続殺人鬼が目白押しの展覧会です。


資産家でチャリティにも熱心な名士でありながら、自らのホモセクシャルの欲求を満たすため33人もの男性を殺害したジョン・ウェイン・ゲイシー、母親をはじめ300人を殺したと主張し、映画『羊たちの沈黙』ハンニバル・レクターのモデルの一人となったヘンリー・リー・ルーカス全米でおびただしい数の若い女性を殺害した一方でIQ160と言われ頭脳明晰、容姿端麗でカリスマ性まで持ちあわせた男テッド・バンディ(シリアル・キラーという言葉は彼を表すために考え出された)などなど有名人多数です。
あまり広いとは言えない会場に所狭しと絵画、らくがき、手紙、書籍に書き込んだもの、所持品、サイン入りの使用済み下着(!!)、頭髪や爪まで展示されておりました。


この展覧会のすごいところは展示内容もそうですが、入場料が1900円というところです。
展覧会の図録(20頁ほどの冊子)がついてくるとはいえ、ギャラリーは無料が基本、美術館でも展示室2室でこの料金はいままでに経験ありません。
コレクターHN氏から借り受けるのに莫大な費用がかかったのか、はたまた今後のコレクションの費用にあてるものなのか。HN氏は日本在住らしいですが、数年で1000点あまりをコレクションした模様です。謎は深まるばかりです。
事情をご存じの方は是非そっと教えてください。


それでも雨の平日ながらたくさん人が入っていました。展示が少々見づらいほどに。そのほとんどが女性です。
ヴァニラ画廊のツイッターによると、土日は入場待ちの列ができるほどの人気の模様です。

いただいた図録の内容をご覧ください。

シリアルキラー展 図録

シリアルキラー展 図録

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いくら常人には理解しがたい連続殺人犯といえど、なんらかのサービス精神が発動しているとしか思えない絵画の数々。

ゲイシーは以前自らの絵を刑務所の中から販売しており、中でもピエロの絵は高額で、俳優のジョニー・デップも所有しているそうです。
相場が知りたいですが、きっと現代アート並みの金額でしょう。

(神谷)


『追悼 合田佐和子展』に行ってきました。

すでに会期が終了してしまっておりますが、
大伝馬町のアートギャラリー「みうらじろうギャラリー」で開催されていた
「追悼 合田佐和子展」(会期2016年6月18日-26日)に行ってまいりました。
タイトルにあるとおり、残念ながら今年2月にご逝去された合田さんを悼む展覧会です。


合田佐和子さんは1940年10月11日生まれ。
武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)卒業後、瀧口修造の勧めによりオブジェ作品を発表し、デビューします。その後 唐十郎主宰の劇団状況劇場・唐組、寺山修司主宰の天井桟敷の宣伝・舞台美術などを手掛け、立体オブジェや絵画の他、版画・写真・ドローイングなどを制作し、各地で個展などを開催しました。


この展示では絵画、写真、版画、鉛筆画、オブジェで構成されていました。会場で写真は撮りませんでしたので、中でも印象に残った作品3点をご紹介します。


会場でまず目を引いたのは2003年に渋谷松涛美術館で開催された
「合田佐和子 影像」展の図録の表紙となった「90度のまなざし」という絵です。

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「合田佐和子 影像」展 図録表紙

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合田佐和子「90度のまなざし」 90.9x65.2cm 2003年

画像からも伝わりますが、実物は神々しく画面から光を発しているようです。思わず手を合わせて拝みたくなる美しさ。

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合田佐和子「ポーラ・ネグリの眼」 46.0x65.0cm 1988年

この魅惑の瞳の持ち主ポーラ・ネグリはサイレント映画時代に活動し、妖艶なヴァンプ(悪女)役で大スターとなった女優です。全体が霧のかかったような薄い色調の絵ですが、まぶたの際の三角形が不思議に美しい効果を発揮しているようです。

ポーラ・ネグリ

ポーラ・ネグリ

ネグリ自身のエピソードも面白いので、もしご興味のある方は調べてみてください。

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合田佐和子「猫目の少女」 33.3x24.2cm 1974年

最後は少女の姿に猫の顔の部分がコラージュのように描かれた作品です。(一見、ワニのように見えたのですが違いました。)この絵の暗さがとても魅力的で、寝室に飾っておいたら眠れない時や、気持ちがざわつく夜などに鎮静剤のような役割をしてくれそうな気がします。

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合田佐和子「オブジェ・人形/手芸文庫7」

会場の真ん中のテーブルには、いまでは手に入りにくい合田さんの著作や掲載誌なども自由に閲覧できるようになっていて、ずっと欲しいと思っていた『オブジェ人形/手芸文庫7』(1965年)も手にとって見ることができました。この本は「手芸文庫」というシリーズに組み込まれていますが、中をみると相当な現代美術ぶりを発揮しています。それでありながら「手芸」であるので、全ての作品の作り方が記されている最高の本なのです。(材料は身近にある針金やピンポン玉・ガラスビンなどの廃材を使用。)この本を見て真面目にこれらの奇妙な人形を「手芸」として作った読者がいたと思うと、とても温かい気持ちになります。
この本には合田さんが世に出るきっかけを作った瀧口修造と詩人の白石かずこの言葉も掲載されています。豪華です。

合田佐和子さんは図録を除くと薄いテーマ別の作品集は数冊ありますが、体系的な作品集が出ていないので(もうどこかで話が進んでいるかもしれませんが)是非お願いしたいところです。

(神谷)

今回の合田佐和子さんの画像をみうらじろうギャラリー様よりご提供いただきました。ありがとうございました。

みうらじろうギャラリー
103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町2-5 石倉ビル4階
tel 03-6661-7687 fax 03-6661-7690
e-mail info@jiromiuragallery.com

池袋本店、店長日記 恩地孝四郎展に行ってきました。

こんにちは。
最近は炭酸水にポカリの粉を入れたものを飲んでいます。
理想の飲み物かもしれません。
池袋本店、店長の大西です。

恩地孝四郎展に行ってきたので、うちにある本も含めてざっと。

恩地孝四郎(1891-1955)
東京出身。10代で竹久夢二に師事し、
東京美術学校に通う同級生らと木版画と詩の同人誌「月映」を創刊。
日本における抽象表現の先駆者としてよく知られていますが、
他にも生業としていた本の装幀や木版、油彩、水彩、素描、写真など
多様な表現方法を用いて、多くの作品を残しています。

繊細な作風とは、裏腹に力強い面構えです。
特に髪がすごい。太い。

恩地孝四郎が装幀を手がけた本が、たくさん展示してあったんですが
中にはなんか見覚えがあるなーというものがいくつか。

詩集 月に吠える

萩原朔太郎

大6年/感情詩社 初版 カバー破れ

発禁により「愛燐」「恋を恋する人」の2編6頁削除

田中恭一吉木版口絵・挿画 恩地孝四郎装丁・挿画

小夜曲(セレナーデ) 絵入詩集

竹久夢二

大4年/新潮社 初版 恩地孝四郎装幀 ビロード装 三方金 完本 裏見返記名

どんたく

竹久夢二

大7年/実業之日本社 重版 カバーしわあり 恩地孝四郎装幀

店にあったなと。

普段あまり図録は買わない方ですが、
とても充実した内容だったので買いました。

厚い。

具象もやはりいいです。

おっとなったやつ。
ぽくなくてかわいいです。

ほにゃほにゃしてます。

抽。象。

恩地孝四郎の作品は、どこか音や匂いのする感じがあり
小さいころ感じていた季節の感覚を思い出すようで、ほっこりします。

恩地孝四郎詩集

恩地孝四郎

1978年/六興出版 限100の内99番 オリジナル木版画2葉入 正誤表付 二重函

詩も書いてますからね。

紹介しといてあれなんですが、展示期間は28日までです。
あと1週間しかないですが、過去最大の回顧展ということで作品数もとても多く
見ごたえ十分なので是非行ってみてください。↓

http://www.momat.go.jp/am/exhibition/onchikoshiro/

ボヘミアンズ・ギルドは近代美術館からも近いので、是非お立ち寄りください。

恩地孝四郎の作品や画集などもたくさん扱っています。

在庫一覧はこちらからご覧ください。

お待ちしています。

本の買取も行っているので、お気軽にご相談下さい。
持込前に一度ご連絡いただけると助かります。
買取担当:大西まで TEL:0339716092
よろしくお願いします。

ヤフーオークションにて、版画や浮世絵などの美術品から初版本や署名本や限定本まで、多数出品しております。→こちらからご覧下さい。
毎週新しい商品が出品されますので、どうぞお見逃しのないようお願いします。
夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡下さい。

神保町ファインアーツにて第12回企画展「フルクサスとコンセプチュアルアート」開催中です。

神保町ファインアーツでは、2/1(月)より第12回企画展「フルクサスとコンセプチュアルアート」を開催しております。

1960年代を代表する芸術運動のひとつであるフルクサス。

美術・音楽・詩・舞踏など幅広い芸術ジャンルにまたがり、枠に囚われない活動をしました。
本展示では、フルクサスの中心人物ジョージ・マチューナスが制作した「フルクサス新聞」や、マルチプル作品集「SMS」のほか、ジョン・ケージ、ヨーゼフ・ボイス、ナム・ジュン・パイクなどの作品を展示いたします。


フルクサス新聞


SMS

SMS Vol.1


また、「ワードアート」と呼ばれるジェニー・ホルツァーの作品を中心に、コンセプチュアルアートの作品も併せて御覧いただけます。

ジェニー・ホルツァー版画集「AKA A Suite Of Five Etching」

ジェニー・ホルツァー版画集「AKA A Suite Of Five Etching」


展示する作品はすべて販売も致します。
関連書籍も多数ご用意して、皆様のご来店を心よりお待ちしております。


『フルクサスとコンセプチュアルアート』
会期: 2016年2月1日(月)〜 2016年2月27日(土)
展示作家: フルクサス/ジョン・ケージ/ヨーゼフ・ボイス/ナム・ジュン・パイク/靉嘔/ジェニー・ホルツァーほか(順不同)
時間:11:30-19:00 日祝のみ11:30-18:00
地図 ※靖国通り神保町駅A7出口徒歩1分 一誠堂書店の2件隣り、1Fが菅村書店の白い日本文芸社ビル2F
(近隣に「古瀬戸珈琲店」の入った同名のビルがありますが、違いますのでお気を付けください。)

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