2013 8月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブログ 古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房

ありますジグマー・ポルケ『The Three Lies of Painting』『カタログ・レゾネ』etc

ポルケ

どうもこんにちは。

8月のドイツ月間、前回のヨーゼフ・ボイスに続いて今回はジグマー・ポルケです。
展覧会カタログやレゾネが入荷しました。

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke

オススメはこちら『ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting』ドイツで開催された展覧会カタログです。1962年から1997年までの主要作品250点以上を収録しています。
中身はこんなかんじ。

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

115535ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting Sigmar Polke 1997年/Cantz 英語版 カバー

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: The Three Lies of Painting

Sigmar Polke

1997年/Cantz 英語版 カバー

皆さんもご存知、ゲルハルト・リヒターと双璧をなすドイツ・アートの巨匠ジグマー・ポルケ。1960年代、「資本主義リアリズム」を掲げて活動を開始、以後、写真やポップアートの成果を導入しながら、網点絵画、プリント生地や半透明な支持体の絵画など多義的なイメージが織り重なる作品を制作し続けました。2010年没。69歳でありました。

2010年没!
知らなかったのでショック…。こちらでのお知らせにあたって最近雑誌等でポルケのインタビューをいろいろ読んでいたので勝手にご健在だと思ってましたが…。えー、みんな知ってんのー?ちょっと店長に聞いてみました。

「え、そうなの?リヒターはなんか生きてそうだけど、ポルケは…え、そうなの?」

ちなみに1932年生まれのリヒターはポルケの9つ上です。(現在81歳)
そうですかぁ、合唱。ちなみに、私自身はポルケの実物の絵を見たことはないんですけれど、実際見た人のブログだったり批評家だったり本人も言ってるんですけれど実物と写真での作品が全然違うらしいです。まぁ実物と写真は別物なんですけれど、ホントに全然違うらしいです。みんな言ってるんです全然違うって。そこが非常に気になりつつ、他にはこんな商品があります。

シグマー・ポルケ カタログ・レゾネ Sigmar Polke. Die Editionen 1963-2000. Catalogue Raisonne Jurgen Becker/Claus von der Osten 2000年/Hatje Cantz 独語版 カバー裏・見返し剥れ

シグマー・ポルケ カタログ・レゾネ
Sigmar Polke. Die Editionen 1963-2000. Catalogue Raisonne

Jurgen Becker/Claus von der Osten

2000年/Hatje Cantz 独語版 カバー裏・見返し剥れ

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: Works on Paper 1963-1974 Margit Rowell 2002年/Museum of Modern Art 英語版 カバー少切れ

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: Works on Paper 1963-1974

Margit Rowell

2002年/Museum of Modern Art 英語版 カバー少切れ

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke: 6 Kunststoffsiegel-Bilder/6 Artificial Resin-Paintings Sigmar Polke 1994年/Stadtisches 独語版

ジグマー・ポルケ Sigmar Polke:
6 Kunststoffsiegel-Bilder/6 Artificial Resin-Paintings

Sigmar Polke

1994年/Stadtisches 独語版

シグマー・ポルケ Sigmar Polke: History of Everything: Recent Paintings and Drawings, 1998-2002 John R. Lane/Charles Wylie 2003年/Dallas Museum of Art 英語版

シグマー・ポルケ Sigmar Polke: History of Everything:
Recent Paintings and Drawings, 1998-2002

John R. Lane/Charles Wylie

2003年/Dallas Museum of Art 英語版

HP特集「リヒターとドイツ絵画・写真」もありますのでそちらもご覧ください。
お探しの商品ございましたらお早めに。

当店ではジグマー・ポルケの作品集はもちろん版画やドローイング、オリジナル作品などをはじめ、国内外の美術書・写真集・現代アートなどなど高価買取いたします。買取の詳細はこちらよりご覧ください。


見て踊って、築地本願寺♪

先日、築地本願寺の盆踊りに行って参りました。
盆踊りはもちろん、建築見物でも楽しめる築地本願寺さん♪


関東大震災で崩壊したという本堂は、昭和9年に古代インド様式で再建されました。

明暦3年にも「振袖火事」と呼ばれる歴史的に有名な大火で坊舎を焼失している築地本願寺。
火は恐ろしいですね。


こちら京都の西本願寺。


続いてこちらはかの有名なタージマハル。
どう見ても後者の仲間の築地本願寺さん。


このとんがりはストゥーパをイメージして。


中央の扉には蓮の花のステンドグラス。
素敵ですね、ブッダを思い出します。



いちばん興味をひかれたのが、パイプオルガン。
どうゆう経緯で設置することになったのでしょうか。
立派です。

他にも、象や馬、猿など様々な動物の彫刻など見どころ満載。

みなさまも夏祭りで寺院に訪れる際は、建物の中も覗いてみては如何でしょうか♪

夏目書房では様々なジャンルの書籍の買取を行っています。
買取りをご希望の方はコチラからどうぞ。


本の本と読む草間彌生

どうもこんにちは。

信じられない連日の猛暑、こうも暑いと秋を待ち遠しく思うことすらできませんね。
ボヘミアンズ・ギルドに本に関する本がまとまって入荷しました。

本や書物に関するものはもちろん、印刷や製本、出版、読書、そして装幀集、アーティスト・ブックのカタログなどなど。書誌関係や稀覯本、豆本のものもあります。
こんなかんじです。

本の本

一覧はHP特集「本の本」よりご覧いただけます。
まだ未整理のものも多数ありますが、随時HPにアップしてお店に出しますのでこちらをご確認ください。

ついでのおしらせ。
草間彌生の著作もまとまって入荷しました。小説や詩集や自伝などなど。

草間彌生 Yayoi Kusama

草間彌生の関連商品一覧はこちらから。

せっかくなので、入り口入ってすぐ左手の雑誌コーナーにミニミニ特集「本の本」とその横に「読む草間」を特設しました。

本の本と草間彌生

一足先に読書の秋をイメージして設置してみましたので是非ご来店ください。

ありますヨーゼフ・ボイス『マルチプル・版画カタログ・レゾネ』『ドローイング集』etc

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys

どうもこんにちは。

なぜかお店の人たちは展覧会の紹介ばかりするので新入荷のお知らせです。
8月の私の回はドイツ月間ということにしてドイツ美術の商品をご紹介したいと思います。
初回はヨーゼフ・ボイスです。ボヘミアンズギルドに作品集にカタログ、レゾネ、評伝などボイス関連商品がまとまって入荷しました。

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys:

オススメは『ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples』
1965年から1986年にかけて制作されたボイスの版画と印刷物、ネガフィルム、映像フィルム、ラッカー盤やヴァイナル、植樹に使われたスコップなどマルチプル作品のカタログ・レゾネです。

中身はこんなかんじ。

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints Jorg Schellmann編 1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス マルチプル・版画カタログ・レゾネ
Joseph Beuys, the Multiples: Catalogue Raisonne of Multiples and Prints

Jorg Schellmann編

1997年/Busch-Reisinger Museum/Edition Schellman 英語版 カバー

「社会彫刻」という概念を編み出し、芸術の枠組みを超えたその活動が今なお多くの作家に影響を与え続けているドイツの前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス。

なんてそれらしいことを言うのは簡単ですが、一体ボイスってナニ?

そこで無類のアート好きで、たとえば展覧会を見に全国どこでも行ってしまう(今も行ってます。信じられない!)店長に、ボイスってなんなんですかー?聞いてみました。

店長「えっ?!…え、なんか……カッコいいよね?」

言葉にするのはムズカシイようです。

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys

当店も参加している大竹昭子さん主催のカタリココに以前ゲストでいらしていただいた写真家の畠山直哉さんは1984年のヨーゼフ・ボイス来日の記録映像の上映、ディレクターを担当されたらしいのですが、
最近アートが文化人類学的な研究ばかりなされていることへ畠山さんは批判的な立場をとっているらしく

例えばボイスのドローイングには一度見たら忘れられない線が描かれている。
もっとそういうところにアプローチしてほしい。
ボイスの有名な「だれもが芸術家である」という言葉を飲み込める為には、絵を描く必要があるかもしれない。
議論するよりたとえば絵を描くことによって「だれもが芸術家である」という言葉が出てくる可能性がある。

だいたいこのようなことを何かのボイス特集のインタビューで畠山さんは語っていてとても興味深かったです。

畠山さんも触れていたドローイング集の他に油彩画集 ectありますヨーゼフ・ボイス。

ヨーゼフ・ボイス油彩画集 Joseph Beuys:Olfarben Oilcolors 1936-1965 Franz Joseph Van Der Grinten 1981年/Prestel 英・独語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス油彩画集
Joseph Beuys: Olfarben Oilcolors 1936-1965

Franz Joseph Van Der Grinten

1981年/Prestel 英・独語版 カバー

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: the Secret Block for a Secret Person in Ireland Sammlung Marx 1997年/Schirmer/Mosel 独語版

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys:
the Secret Block for a Secret Person in Ireland

Sammlung Marx

1997年/Schirmer/Mosel 独語版

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Dibujos / Drawings Joseph Beuys 1985年/Heiner Bastian 独語版

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Dibujos / Drawings

Joseph Beuys

1985年/Heiner Bastian 独語版

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Eine Innere Mongolei 1990年/Kestner-Gesellschaft 独語版 カバー少傷み

ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys: Eine Innere Mongolei

1990年/Kestner-Gesellschaft 独語版 カバー少傷み

ヨーゼフ・ボイスのドローイング Thinking Is Form: The Drawings of Joseph Beuys Joseph Beuys 1993年/Thames&Hudson 英語版 カバー 小口少汚れ

ヨーゼフ・ボイスのドローイング
Thinking Is Form: The Drawings of Joseph Beuys

Joseph Beuys

1993年/Thames&Hudson 英語版 カバー 小口少汚れ

他のボイスの商品はこちらよりご覧いただけます。
フルクサスのHP特集もありますのでそちらもあわせてご覧ください。

今日自宅近くの大型書店に行ったのですけれど、美術のコーナが売り場全体の1%くらいしかなくて、えーって感じでしたが、さらにボイス関連の書籍は1冊もなくて、えーうそーっていうか、ちょっと衝撃でした。
なんていうか、ボイスが知ったら張り手ですよ、まったく。

それはさておき8月ドイツ月間続きますので、中断するかもしれませんが、ボイスとは?!という疑問も保留にしつつ、次回もお楽しみに!



ヘーゲルetc 哲学関係の本買います

今回はヘーゲル関係の本をいくつかご紹介します。

ヘーゲル

ヘーゲル(1770-1831)はドイツの哲学者です。
彼は後の数々の哲学者に影響をあたえる事となる、
「弁証法」
一つの見方(テーゼ)と相反する見方(アンチテーゼ)を俯瞰的に捉えて、
より全体的で包括的な考え方(ジンテーゼ)へ上昇させていく方法 。
をこの世に生み出しました。
ヘーゲルは彼の生きた時代背景や、その思想から、
近代哲学を現代哲学へと昇華させた人物と称される場合もあります。
彼の著作の多くは彼の死後、
多くの弟子たち(ヘーゲル学派)によって編纂され、次々に刊行されていきます。
1830-1840年代のドイツの大学などはヘーゲル学派の全盛でした。


ヘーゲル読解入門 精神現象学

ヘーゲル読解入門

アレクサンドル・コジェーヴ

上妻精/今野雅方訳

1992年/国文社

精神現象学

G.W.F.ヘーゲル

長谷川宏訳

2008年/作品社

ヘーゲル美学講義 ヘーゲル哲学史講義

ヘーゲル美学講義 全3巻揃

G.W.F.ヘーゲル 長谷川宏訳

1998年/作品社

ヘーゲル哲学史講義 上中下揃

長谷川宏訳

1994年/河出書房新社 函

エンチュクロペディー 哲学諸学綱要 ヘーゲルと危機の時代の哲学

エンチュクロペディー

ヘーゲル

樫山欽四郎/塩屋竹男/川原栄峰訳

平4年/河出書房新

ヘーゲルと危機の時代の哲学

コンスタンチン・I・グリアン

橋本剛/高田純訳

1983年/御茶の水書房


ヘーゲルはヨーロッパ遠征中のナポレオンを
プロイセン(現ドイツ)のイェーナで見ています。
その様子を彼は「精神世界が馬に乗って通る」

と表現したそうです。
一体彼の目にはどんな人物に映っていたのでしょうか?
全く見当もつきません・・・。

ヘーゲル

今回ご紹介したヘーゲル関係の本は勿論、
夏目書房では哲学、現代思想系の本を高価買取しています。
買い取りをご希望の方はコチラからどうぞ。

素朴表現を愛でる~『つきしま かるかや』展

日本民藝館 つきしま かるかや チラシ

こんにちは。日本民藝館で開催中の展覧会『つきしま かるかや―素朴表現の絵巻と説話画』(~8/18)に行って来ました。


ここでいう「素朴絵」とは、技術を追求したものではなく、説明や記録を目的とし無作為に描かれたものを指します。描き手の自由さに注目してください。


つきしま(築島物語絵巻)

●「つきしま」(築島物語絵巻) 室町時代 図1
波が荒くなかなか進まない人口島(築島)建造のために、30人もの人柱を立てようとしおこる悲劇を描いた絵巻
右の家らしきもの、どうですか。あと一本線をひけばそれなりに見えたはずが、エッシャー入ってます。念のため家らしきもののすぐ左にある二つの太い筆線は、「山」を表現していますのでお間違いなく。


つきしま(築島物語絵巻)

●「つきしま」(築島物語絵巻) 室町時代 図2
人柱として囚われた女性たち。虫かごにいるようです。悲惨な場面なのですが笑っちゃいます。役人の槍の角度もお揃いです。


浦島絵巻(甲本) 室町時代

●「浦島絵巻」(甲本) 室町時代
浦島といえば玉手箱を開ける有名なシーンですが、まさかの鉄砲水のような煙。



香取明神祭礼絵巻

●「香取明神祭礼絵巻」 室町時代
素朴画に共通しているのは建物の足の土台がしっかり描いてあるとのこと。今にもテケテケ歩き出しそうです。


伝統大法師位僧明

●「伝統大法師位僧明」 鎌倉時代
これすごくかっこよくないですか。字と絵が渾然一体となってます。呪文でしょうか。


十王図屏風

●「十王図屏風」一部 江戸時代
しゃれこうべ笑ってます。下の屍をむさぼるものは一体・・・?
凸凹大学校における、ずうとるび江藤の絵に酷似しています。


絵入本 かるかや

●「絵入本 かるかや」 室町時代 図1
父親を知らず捜し求める息子と、息子と知りながら他人を装う僧侶である父親。二人の深い結びつきと因縁を描いた絵入本。
お花見でしょうか。人物の大小は地位?年齢?桜の枝なめの俯瞰に見えますがどうでしょう。


絵入本 かるかや

●「絵入本 かるかや」 室町時代 図2
いまわの際である悲しい場面のはずが、筋斗雲に乗った天女がふざけているようです。

「かるかや」は日本美術研究の大家、辻惟雄先生と山下裕二先生が「心の国宝」とまで評価している作品です。

「下手」「雑」などの言葉でかたづけてしまうのは簡単ですが、ひとつひとつユーモラスで人間味にあふれ、思わず笑ってしまう、豊かな魅力をたたえています。

この日は『日本の素朴画』著者の矢島新先生の講演があり、たくさんの面白い作品写真と興味深いお話を聞くことができました。
この分野は技術の巧みな有名作品群に比べ、まだまだ研究・調査が進んでおらず、わからないことがたくさんあるそうです。私も研究したい!


もっと素朴絵について知りたい!という方は以下の資料をおすすめします。

つきしま かるかや 図録

●「つきしま かるかや」展図録(日本民藝館のみの販売)
「つきしま」「かるかや」のすべてが記録された貴重な一冊。

矢島新著 日本の素朴絵A

●『日本の素朴絵』 矢島新著
入門編として一番手に取りやすく内容も平易な一冊です。表紙は「つきしま」で裏表紙が「かるかや」。

素朴美の系譜

●「素朴美の系譜江戸から大正・昭和へ」
上記の矢島新先生が渋谷区立松涛美術館の学芸員のころのお仕事です。

日本美術が笑う 2007

●「日本美術が笑う 縄文から20世紀初頭まで」

芸術新潮 2011.9 ニッポンの「かわいい」

●芸術新潮 2011.9 ニッポンの「かわいい」 はにわからハローキティまで
またまた矢島先生が女子大生と「かわいい」について考察されています。

以上ですが、いかがでしたでしょうか?
少しは興味を持っていただけるとうれしいです。


素朴画についての書籍はまだまだ少なく、あまり手に入れることができません。
もし手放しても良いというお客様がいたら是非お売りください。

よろしくお願いいたします。

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