2011 5月 4| 4代目の古本屋修行日記 | 夏目書房・ボヘミアンズギルド 古書・古本・美術品買取[神田神保町/池袋]

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ウィリアム・クライン NEW YORK

どうも。

本日はウィリアム・クラインの写真集「New York」が入荷しましたのでお知らせします。

商品の説明をする前に、ちょこっとですがウィリアム・クラインと写真集「New York」について調べてみました。

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ウィリアム・クラインはニューヨーク生まれの写真家です。

彼ははじめ、パリで画家のフェルナン・レジェのアトリエで絵画を学びます。しかし彼はパリ滞在にもかかわらず、多くの専門分野に展開の可能性を持つドイツ・バウハウスに魅了されたそうです。1950年に画家として独立したウィリアム・クラインは建築家との共同作業などを行い、自作を実験的に撮影することから写真を撮ることをはじめました。1954年ヴォーグ誌のアート・ディレクターだったアレクサンダー・リーバーマン がウィリアム・クラインが撮影した実験的抽象写真に興味を示し、1955年からファッション写真の撮影を始めます。

ウィリアム・クラインはファッション写真の面でも画期的でした。自由なフレーミング、広角レンズの 実験、マルチフラッシュなどで現在につながるアンチ・ファッション的のイメージを制作しました。ウィリアム・クラインが行った、写真のアイデアが優先、服は2次的という手法は従来にはなく、 それは、正当でないものをイメージに取り込みました。その発想はその後、ヘルムート・ニュートンデヴィッド・ベイリーに受け継がれていきます。

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その後映画に強い興味を持ち、ファッション業界を皮肉った映画制作やベトナム関連の映画に関わったことなどで1965年にヴォーグを去ります。写真撮影を一時止めたウィリアム・クラインは、映画製作に専念します。 “ミスターフリーダム“(1967年)、”モハメド・アリ・ザ・グレーテスト“(1964-1974年)、”モデルカップル“(1976年)などの作品で知られています。

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日本では、2004年に東京都写真美術館でパリのヨーロッパ写真美術館で行われた「PARIS+KLEIN」展が巡回開催されています。

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そんなウィリアム・クラインの処女写真集「New York」

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1956年パリで発刊された写真史上有名な「New York」ヴォーグを発行するコンデナスト社が撮影を支援しました。 この伝説的な写真集ですが、1957年フランスのナダール新人賞受賞までは世間でまったく注目されませんでした。
ウィリアム・クライン
は画家、写真家、映画製作者と非常に活動が多彩で作家としてのカテゴリーわけが難しく、またパリのアメリカ人であることからアメリカでの評価は当時高くありませんでした。 実際、写真集「New York」のオリジナル版、再版とも米国では発刊されていません。
この本の中でウィリアム・クライン
は個人的な視点を全面にだし、ブレボケアレなど従来の写真のタブーを破った大胆な方法で日常のニューヨーク・シーンを表現しています。ロバート・フランクの写真集「The American」ウィリアムクラインの写真集「New York」ともに、写真というものを社会との関わりから切り離し、アート作品になる可能性があるパーソナルな表現としたのです。彼のスタイルはその後多くの写真家に影響を与えることになりました。

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そんなウィリアム・クラインの処女写真集「New York」が当店に入荷してきました。

この「New York」実は当店に少し前に入荷してるんですが、リーフレットが欠でした。

ですが、今回入荷した「New York」リーフレットが付いているのはもちろん、発売された当時についていたパラフィンもついています。もちろん初版。ここまで状態がいい「New York」は大変珍しく貴重です。

以下、商品の紹介とともに写真も少しですが載せていきます。

ウィリアム・クライン写真集 New York

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William Klein
1956年/Seuil 初版 仏語版 カバー 元パラフィン リーフレット付

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夏目書房 ウィリアム・クライン William Klein

そして、今日も新入荷がたくさんです。

夏目書房 新入荷

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クラインはニューヨークを撮影後、同じ手法でローマ(1959年)、モスクワ(1964年)、東京(1964年) の写真集も相次いで制作しています。
彼のファッション写真も画期的でした。自由なフレーミング、広角レンズの 実験、マルチフラッシュなどで現在につながるアンチ・ファッション的のイメージを制作しました。写真のアイデアが優先、服は2次的という手法は従来になく、 正当でないものをイメージに取り込む発想はその後、ニュートンやベイリーに受け継がれていきます
その後、映画に強い興味を持ち、ファッション業界を皮肉った映画”ポリー・マグーお前は誰?”制作とベトナム関連の映画に関わったことで1965年にヴォーグを去ります。 しかし、再び80年~90年代にかけてファッションショーの舞台裏をモチーフにしたスナップを撮影しています。1993年に彼とファッション・イメージとの関わりを回顧する”イン・アンド・アウト・オブ・ ファッション”という映画と写真集を発表しています
1965年から1978年までは写真撮影を止め、映画製作に専念しています。 “ミスターフリーダム”(1967年)、”モハメド・アリ・ザ・グレーテスト”(1964-1974年)、”モデルカップル”(1976年)などで知られています。
80年代に写真活動を再開して以来、日本をはじめ世界各地で写真展が行われる一方、1987年にはフランス政府より写真グランプリを受賞しています。 画家、写真家、映画製作者と非常に活動が多彩で作家としてのカテゴリーわけが難しく、またパリのアメリカ人であることからクラインはアメリカでの評価は高くありませんでした。 実際、写真集”ニューヨーク”のオリジナル版、再版とも米国では発刊されていません。
しかし、1995年にはサンフランシスコ近代美術館で”ニューヨーク”を扱う回顧展が開催され欧州中心だった評価がアメリカにおいても高まっています。
日本では、2004年に東京都写真美術館でパリのヨーロッパ写真美術館で行われた「PARIS+KLEIN」展が巡回開催されています。2005年にはパリのポンピドー・センターでキャリアを本格的に回顧する「ウィリアム・クライン・レトロスペクティブ」展が開催されていますクラインは1928年ニューヨーク市生まれです。両親はハンガリー出身です。ニューヨーク市立大学で社会学を学んだ後、アメリカ陸軍に入隊し欧州に滞在します。除隊後、 パリ、ソルボンヌ大学で文学を、その後、画家レジェのアトリエで絵画を学びます。しかし彼はパリ滞在にかかわらず、多くの専門分野に展開の可能性を持つドイツ・バウハウスに魅了されたそうです。1950年に画家として独立、その後建築家との共同作業などを行い、自作を実験的に撮影することから写真を開始しています。1954年ヴォーグ誌のアート・ディレクターだったアレクサンダー・リーバーマン が彼の実験的抽象写真に興味を示し、1955年からファッション写真の撮影を始めます。
1956年パリで発刊された写真史上有名な”ニューヨーク”は ヴォーグを発行するコンデナスト社が撮影を支援しています。 この写真集は1957年フランスのナダール新人賞受賞まで世間でまったく注目されませんでした。 この本の中でクラインは個人的な視点を全面にだし、ブレ、ボケ、アレなど従 来の写真のタブーを破った大胆な方法で日常のニューヨーク・シーンを表現しています。彼のスタイルはその後多くの写真家に影響を与えることになります。 ロバート・フランクの写真集”アメリカ人”とともに、クラインの登場が写真を社会との関わりから切り離し、アート作品になる可能性があるパーソナルな表現としたのです。
クラインはニューヨークを撮影後、同じ手法でローマ(1959年)、モスクワ(1964年)、東京(1964年) の写真集も相次いで制作しています。
彼のファッション写真も画期的でした。自由なフレーミング、広角レンズの 実験、マルチフラッシュなどで現在につながるアンチ・ファッション的のイメージを制作しました。写真のアイデアが優先、服は2次的という手法は従来になく、 正当でないものをイメージに取り込む発想はその後、ニュートンやベイリーに受け継がれていきます
その後、映画に強い興味を持ち、ファッション業界を皮肉った映画”ポリー・マグーお前は誰?”制作とベトナム関連の映画に関わったことで1965年にヴォーグを去ります。 しかし、再び80年~90年代にかけてファッションショーの舞台裏をモチーフにしたスナップを撮影しています。1993年に彼とファッション・イメージとの関わりを回顧する”イン・アンド・アウト・オブ・ ファッション”という映画と写真集を発表しています
1965年から1978年までは写真撮影を止め、映画製作に専念しています。 “ミスターフリーダム”(1967年)、”モハメド・アリ・ザ・グレーテスト”(1964-1974年)、”モデルカップル”(1976年)などで知られています。
80年代に写真活動を再開して以来、日本をはじめ世界各地で写真展が行われる一方、1987年にはフランス政府より写真グランプリを受賞しています。 画家、写真家、映画製作者と非常に活動が多彩で作家としてのカテゴリーわけが難しく、またパリのアメリカ人であることからクラインはアメリカでの評価は高くありませんでした。 実際、写真集”ニューヨーク”のオリジナル版、再版とも米国では発刊されていません。
しかし、1995年にはサンフランシスコ近代美術館で”ニューヨーク”を扱う回顧展が開催され欧州中心だった評価がアメリカにおいても高まっています。
日本では、2004年に東京都写真美術館でパリのヨーロッパ写真美術館で行われた「PARIS+KLEIN」展が巡回開催されています。2005年にはパリのポンピドー・センターでキャリアを本格的に回顧する「ウィリアム・クライン・レトロスペクティブ」展が開催されています。

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