2013 7月| 夏目書房ブログ 古書古本美術品 販売 買取 神保町 ボヘミアンズ・ギルド

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ブログ 古書 古本 買取 神田神保町・池袋 : 夏目書房

『5x7』『Paris』他、ウィリアム・エグルストン写真集あります。

暑いですね、新人の大西です。

今回はウィリアム・エグルストンについて勉強したのでご紹介(発表?)したいと思います。

エグルストンは1939年にアメリカ南部のメンフィスで生まれ育ち、そして今もなおメンフィスで暮らしている写真家で、当時モノクロしか認められていなかった写真界にカラー写真を持ち込んだ人です。
エグルストンの写真は、いわゆるニューカラーと呼ばれるもので、決定的瞬間とは逆のありのままの風景や物をありのままに撮るというスタイルなのですが、意外な事に彼が影響を受けたのは、アンリ・カルティエ=ブレッソンの「決定的瞬間」とロバート・フランクだそうです。

ウィリアム・エグルストン William Eggleston

ウィリアム・エグルストン William Eggleston

彼の写真の独特の色の美しさは、今はもう無きコダックのダイ・トランスファープリントというプリント手法によるものです。

エグルストンのカメラが向けられれる主な対象は、有名な三輪車の写真もそうですが、物や車、女性など、かなり男っぽいです。
そこからは大酒飲みで女と銃が好きで、酔っ払って愛機の黒いライカを無くしたりするエグルストンの人柄がすこし見える気がします。

ボヘミアンズ・ギルドにもエグルストンの写真集を多数取り揃えています。

ウィリアム・エグルストン写真集 William Eggleston, Paris William Eggleston 2009年/Fondation Cartier pour l’art contemporain 英語版 布装

ウィリアム・エグルストン写真集 William Eggleston, Paris

William Eggleston

2009年/Fondation Cartier pour l’art contemporain 英語版 布装

ウィリアム・エグルストン パリ-京都 William Eggleston 2010年/原美術館

ウィリアム・エグルストン パリ-京都

William Eggleston

2010年/原美術館

ウィリアム・エグルストン写真集 5x7 William Eggleston 2006年/Twin Palms Pub 英語版 カバー

ウィリアム・エグルストン写真集 5x7

William Eggleston

2006年/Twin Palms Pub 英語版 カバー

夏目書房では写真集は勿論、様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。
買取の詳細はこちらよりご覧ください。

渋谷にいくなら!レオ・レオニ♪

Bunkamuraで開催中のレオ・レオニ展に行って参りました♪


もともとグラフィックデザイナーであるレオニの絵本は、
動物がかわいいのはもちろん、全体のバランス・色の合わせ方が抜群ですよねー♪
ふんわり感を出すために、手でちぎったねずみちゃんのカラダは本当 かあいい♡

 

 

 

 

はじめての絵本は49歳のとき、孫のために描いた「あおちゃんときいろちゃん」。
 
これは子どものころ怖かったな、目がなくて。 

 

レオニの物語は哲学的で深いお話が多いので、子どもよりも大人のための作品という印象です。

これは、自分のことを“誰かの一部である”と思っていたペツェッティーノが
こなごなになってみてはじめて、自分も“部分”の結合でできていることを知るというお話。 

 つまり自らの存在意義を見つめ直す物語ですね。


 


レオニはこどもの頃、ガラスケースの中に石や植物を並べた空想の庭を作っていたそうです。
それを絵にしたのが「平行植物」シリーズ。
“時空のあわいに棲み、われらの知覚を退ける植物群”と位置づけられる幻想植物は
植物であるにも関わらず、無機質で少し恐ろしい。

一人でこのような庭を作っていたレオニは、少し自閉的なところがあったのかもしれません。 

 

 

翻訳版はなんと工作舎より刊行!
読んでみたいです。 

 

レオ・レオニ関連書籍はもちろん、
夏目書房では様々なジャンルの書籍の買取を行っています。

買取りをご希望の方はコチラからどうぞ。

デカルト 「我思う、ゆえに我あり」

今回はデカルト関係の本をご紹介します。

デカルト

ルネ・デカルト(1596-1650)はフランス生まれの哲学者です。
「我思う、ゆえに我あり」という命題はあまりにも有名です。
当時、信仰に重きを置くスコラ哲学が主流の時代に、
神学の域を出ていなかった哲学を
現代まで続く大きな学問へと進化させたデカルトは、
「近代哲学の父」と呼ばれています。


現代デカルト論集1 現代デカルト論集2

現代デカルト論集1 フランス篇

デカルト研究会編

1996年/勁草書房

現代デカルト論集2 英米篇

デカルト研究会編

1996年/勁草書房

教育思想とデカルト哲学 英仏普遍言語計画 デカルト、ライプニッツにはじまる

教育思想とデカルト哲学

相馬伸一

2001年/ミネルヴァ書房

英仏普遍言語計画

ジェイムズ・ノウルソン 浜口稔訳

1993年/工作舎

デカルトの誤謬論 ラショナリスムの学問理念 デカルト論攷

デカルトの誤謬論

池辺義教

1988年/行路社

ラショナリスムの学問理念

三嶋唯義

1984年/行路社


デカルトはとにかく全てを疑います。
今朝食べたものの味や、目に見えている出来事、
「目覚めている」という自覚さえも徹底的に疑い続けた後で、
「自分があらゆるものを疑っている瞬間は、自分が何者かでいなければならない 」
という考えに到達します。
「我思う、ゆえに我あり」の誕生です。
私たちはには当たり前の事のようですが、
後の時代の哲学者たちはこの一見シンプルな命題を
証明したり、反論したりするのに
気の遠くなるような時間と労力を消費させられることとなります。

今回ご紹介したデカルトは勿論、
夏目書房では哲学書や学術書の高価買取を行っています。
買取りを ご希望の方はコチラからどうぞ。

9月16日まで国立新美術館にてアンドレアス・グルスキー展開催中です。

ANDREAS GURSKY/アンドレアス・グルスキー展

新人の大西です。
今回は、ドイツ出身の写真家であるアンドレアス・グルスキーを紹介します。
ちょうど今、国立新美術館でアンドレアス・グルスキー展が9月16日まで行われているので、私も暑い中観に行ってきました。グルスキーの作品は大きいとは聞いていたのですが、想像以上に迫力があり実物で見てこその写真だな、と思いました。何の気なしに行ったのですが、とても良くて閉館1時間前に行った事が後悔です。余裕を持って観に行かれる事をおススメします。

グルスキーの写真は、モンマルトルの集合住宅やバンコクの川面など、私達を取り巻く環境を俯瞰的に隅々までピントを合わせて撮ったもので、彼の師匠であるベッヒャー夫妻の影響を感じられるドイツ写真です。 しかし、そのサイズの大きさと目に飛び込んでくる多彩な色から何を撮ったものなのかすぐには分からず、一見グラフィックデザインや抽象画の様にも見えます。 そしてグルスキーの写真はドイツ写真の伝統とも言えるストレート写真に捉われず、オークションにて写真作品史上最高額の334万ドル(3億4千万円!)の値段が付いた事で有名なライン川の写真も、画像処理が加えられ人や風景などが修正されています。 (ライン川2 1999年)

ボヘミアンズ・ギルドの2階ブックギャラリーにも彼の写真集がございますので、お立ち寄りになった際には是非ご覧になってみてください。

アンドレアス・グルスキー Montparnasse Andreas Gursky写真 Hans Irrekエッセイ 1995年/Oktagon Verlagsgesellschaft mbH 独語版 プリント1枚付 「Image」「Texte」2冊揃 函

アンドレアス・グルスキー Montparnasse Andreas Gursky写真 Hans Irrekエッセイ 1995年/Oktagon Verlagsgesellschaft mbH 独語版 プリント1枚付 「Image」「Texte」2冊揃 函

アンドレアス・グルスキー Montparnasse

Andreas Gursky写真 Hans Irrekエッセイ

1995年/Oktagon Verlagsgesellschaft mbH 独語版 プリント1枚付 「Image」「Texte」2冊揃 函

夏目書房では写真集は勿論、他の様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、是非ご連絡ください。 買取の詳細はこちらからご覧頂けます。

テオドール・アドルノ 否定弁証法他

今回はテオドール・アドルノ関係の本をいくつかご紹介します。

アドルノ

テオドール・アドルノ(1903-1969)はドイツの哲学者で、
同時代を生きたホルクハイマーやハーバーマスらと共に、
フランクフルト学派の代表的な人物です。


否定弁証法 ミニマ・モラリア

否定弁証法

テオドール・W・アドルノ

木田元他訳

1996年/作品社

ミニマ・モラリア

傷ついた生活裡の省察

テーオドル・W・アドルノ

1986年/法政大学出版局

アドルノ=クシェネク往復書簡 1929-1964 ベンヤミン アドルノ 往復書簡 1928‐1940

アドルノ=クシェネク往復書簡

テオドール・アドルノ/

エルンスト・クシェネク

1988年/みすず書房

ベンヤミン アドルノ 往復書簡

ヴァルター・ベンヤミン/

テーオドーア・W・アドルノ

1996年/晶文社

フランクフルト学派の展開 現代思想 1975年5月号 フランクフルト学派

フランクフルト学派の展開

徳永恂

2002年/新曜社

現代思想 1975年5月号

1975年/青土社


アドルノが生きた時代はまさに激動の時代でした。
ユダヤ系であったアドルノはナチスから逃れるために、アメリカへ亡命します。
そこで盟友ホルクハイマーと「啓蒙の弁証法」を書き上げます。
そこでは、何故ここまで文明の発展した人類が、
ナチスのようなファシズムに傾いてしまうのか 徹底的に書き込まれています。
以前ここでご紹介してきた多くの哲学者たちも
何かしらの戦争体験をしている人物が多かったように思います。
果たしてその悲惨な体験が無かったら、彼らはどんな思想家となっていたのでしょうか。

フランクフルト学派

今回ご紹介したアドルノフランクフルト学派関係の本は勿論、
夏目書房では様々なジャンルの本の買い取りを行っております。

買い取りをご希望の方はコチラからどうぞ。

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵他

今回はルドルフ・シュタイナー関係の本をいくつかご紹介します。

ルドルフ・シュタイナー

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)は旧オーストリア帝国出身の思想家です。
ゲーテ思想や神智学(キリスト教神秘主義)などを学び、
やがて人智学(学術的神秘思想)を自ら唱え、
その独自の思想を「教育」の場で次々と実践していきます。


遺された黒板絵

ルドルフ・シュタイナー 遺された黒板絵

ルドルフ・シュタイナー 高橋巌訳

1997年/筑摩書房

シュタイナー宇宙的人間論 110068

シュタイナー宇宙的人間論

ルドルフ・シュタイナー 高橋巌訳

2005年/春秋社

星と人間 精神科学と天体

ルドルフ・シュタイナー 西川隆範訳

2008年/風濤社

自由への教育 ルドルフ・シュタイナー教育講座

自由への教育

高橋巌/高橋弘子訳

1982年/ルドルフ・シュタイナー研究所

ルドルフ・シュタイナー教育講座

ルドルフ・シュタイナー 高橋巌訳

1989-1997年/筑摩書房


シュタイナーが築いた「ヴァルドルフ学校」は芸術や音楽などを取り入れたユニークな教育として現在も世界中で評価、浸透し続けています。
ドイツの連盟である自由ヴァルドルフ学校連盟において把握された類似した名称を冠する学校は現在、
世界中で1000校以上あるとされています。

ゲーテアヌム

今回ご紹介したシュタイナーの本は勿論、
夏目書房では教育学や現代思想関係の本も高価買取しています。
買い取りをご希望の方はコチラからどうぞ。

日本の夏、大竹伸朗の夏。2013まとめ

夏真っ盛り。まさに真夏のフライングのような毎日いかがお過ごしでしょうか。
2013年、この夏一番熱い男、大竹伸朗さんの展覧会情報をまとめました。

大竹伸朗 2013年夏 4つのプロジェクト!!*それぞれ会期が異なりますのでご注意ください。

●『大竹伸朗 ニューニュー』丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川) 2013年7月13日(土)-11月4日(日)*会期中無休

待望の大規模新作展!「大竹伸朗の現在」に焦点を当て、大型インスタレーションやペインティング等、新作中心に構成

http://www.mimoca.org/ja/exhibitions/2013/07/13/846/

大竹伸朗 ニューニュー



●『大竹伸朗展 憶速高松市美術館(香川) 2013年7月17日(土)-9月1日(月・祝)*会期中無休
大竹伸朗の“「記憶」の「速度」”と創作の関係性を切り口に、大竹世界の魅力を探る回顧展。新作・近作、未発表作も多数紹介。

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/ex_special/s252.html

大竹伸朗 追憶

●『 女根/めこん女木島(香川) 瀬戸内国際芸術祭2013 夏会期:7月20日−9月1日/秋会期:10月5日−11月4日
「瀬戸内国際芸術祭」春会期に公開された《女根/めこん》。夏・秋会期の公開に向けて、さらに植物やコラージュが密度を増し、休校中の女木小学校の中庭がより一層、生命感を放ちます。

http://setouchi-artfest.jp/artwork/a036

大竹伸朗 女根

第55回ヴェネチア・ビエンナーレ企画展 6月1日−11月24日(イタリア・ヴェニス)
アーティスティック・ディレクターにマシミリアーノ・ジオーニ氏を迎えた、ヴェネチア・ビエンナーレの企画展「The Encyclopedic Palace」。自身のライフワークとも言えるスクラップブック全66冊を出品。光州ビエンナーレでもスクラップブック全冊展示してましたよね。行きたい!

http://www.labiennale.org/it/Home.html


★最後に大竹伸朗最新刊『ビ』

大竹伸朗 「ビ」 新潮社 2013

「ビ」と何か?うつくしいとはどういうことか?(帯より)

第一章「直島発、カッセル経由、ヴェネツィア行き」までを読めば予習はバッチリではないでしょうか。

夏の予定がまだないという方、アート方面へ行っておけば間違いないと思います。

「いつ行くの?」 …あとは言わずにおきます。


当店の大竹伸朗さん在庫一覧 http://www.natsume-books.com/list.php?key=%E5%A4%A7%E7%AB%B9%E4%BC%B8%E6%9C%97&x=-655&y=-159

大竹伸朗さんの書籍をお売りになりたい方は http://www.natsume-books.com/purchase.php

どうぞ宜しくお願いいたします。

『浮遊するデザイン倉俣史朗とともに』展を観てきました。美術館紀行その2

埼玉県立近代美術館にて、『浮遊するデザイン倉俣史朗とともに』(-9/1まで)が開催されています。

日本を代表するデザイナーとして世界的に活躍した倉俣史朗(1934-1991)
とくにインテリア・デザイン、家具デザインにおいて傑出した仕事を残しています。
60年代半ばから、
高松次郎などの美術家や三宅一生などと協働して商業店舗の内装を手掛けたり、
デザインを根本から問いかけるようなさまざまな家具を制作しました。
その活動は世界からも注目され、81年にはエットレ・ソットサスらが結成したミラノのデザイン集団「メンフィス」に参加します。
この頃より作品が変化し、しだいにモノづくりの喜びに満ちた、明るくカラフルな作風があらわれるようになっていきます。


一番有名な作品はやはり「ミス・ブランチ」でしょう。とても軽やかで華やかな作品です。

Miss Blanche 1988

Miss Blanche 1988

なかでも一番びっくりしたのはこれ ↓

The Strokes "Hard to Explain"Glass Chair 1976

ニュー・ヨークのバンド「ストロークス」のシングル・ジャケットに使われている作品。
この展覧会を観るまで倉俣史朗の作とは知りませんでした。

全てが透明で、接着面をよく見たのですが接着を感じさせない完璧な仕事ぶり。
椅子のかたちをしているのに座ったら瞬時に壊れそうなたたずまい。
なにか哲学的な問いを投げかけられているような気持ちになりました。


他にも展示されていた作品の数々を紹介します。

倉俣史朗 Twilight Time

Twilight Time 1985

倉俣史朗 オバQ

Oba-Q 1979

1

How High th Moon 1986

9d572dc082ebe26abfbd175f844849a5c3a35d77_m

PC/12 1970

32778_480

Kyoto Table 1983

20110107_21217_v

Laputa Bed 1989

いつまでもさびない美しさ。「メンフィス」以降のデザインなどは今まさにリバイバルしています。

図録がなくうろ覚えなのですが、
倉俣本人は「実用と非実用のはざまをさまよい、ギリギリ実用内に寄せている」(要旨)との弁。なるほど。そういう訳で自分の創造物を「作品」とは呼ばないとのこと。

最後に図録がまだできあがっておらず、見本のみ展示してありました。
その場で予約しておけば7月後半に刷り上り、順次発送し届くのは8月頭とのことです。

また埼玉県立近代美術館は イスのコレクションを行っており、さまざまなイスに出会うことができます。
ご興味のある方は是非足をお運びください。

●倉俣史朗個人ページ http://e-daylight.jp/interior/designers/shiro-kuramata/index.html

当店の倉俣史朗在庫一覧 http://www.natsume-books.com/list.php?key=%E5%80%89%E4%BF%A3&x=-655&y=-159

倉俣史朗関連の書籍をお売りになりたい方はこちらへ http://www.natsume-books.com/purchase.php

埼玉県立近代美術館 公式ページ 第三者に改ざんされたことが判明→公開停止→復旧作業中 上記1行目のリンクよりpdfファイルでご確認になれます。

金子国義ぞくぞく入荷中♪

近頃、ボヘミアンズ・ギルドに金子国義の作品・書籍が続々入荷しております♪


金子氏の美意識で描かれたアリスたち。
不思議で ちょっと恐ろしい。
ゾクッとするような魅力があります。 

 

 

なかでも、1974年にオリベッティ社より刊行されたアリスの挿絵はとても素敵。
イタリア全土の小中学校へのクリスマスプレゼントとして作られたものだそうです。

 

お持ちの方は是非当店まで☆

 

また、金子氏の絵はブルーのバックによく映えますよね。
パッと目がいってしまいます。 

 

紹介したものの他にも、まだまだ作品ございます。
ご興味のある方は、神保町店をのぞいて見て下さい♪ 

 

『La Banlieue De Paris』他、ロベール・ドアノー写真集入荷しました。

はじめまして、新人の大西です。
これから写真集を中心にご紹介していくのでよろしくお願いします。

今回はボヘミアンズ・ギルドにロベール・ドアノーの写真集がまとまって入荷したのでいくつかご紹介します。
「写真は創るものではなく、探すものだ。」と言う言葉を残したロベール・ドアノー(1912-1994)は、パリの街を自由に歩き回り、日常の小さなドラマを記録し続けた写真家です。

中でもオススメは、「La Banlieue De Paris」です。
「パリ郊外」と名づけられたこの写真集は、ドアノーが生まれ、生涯を通じて撮り続けたパリ郊外への優しさと皮肉が入り混じった彼のあたたかい眼差しを感じられる写真集です。
パリが解放された時、ナチスと寝た女性たちがリンチにあい髪を丸刈りにされるのを他の写真家がカメラに収める中、ドアノーは「可哀そうな女性を撮りたくない。」と、決してカメラを向けなかったそうです。
そんな彼の人柄は、写真からも十分に伝わってきます。


ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

Blaise Cendrars
1987年/Denoel 仏語版 カバー

中はこんな感じです。

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ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

ロベール・ドアノー写真集 La Banlieue De Paris

他の写真集も勿論オススメです。

ロベール・ドアノー写真集 Robert Doisneau
ロベール・ドアノー写真集 Robert Doisneau

Robert Doisneau

1979年/Contrejour 仏語版 プラスチックカバー

ロベール・ドアノー写真集 Doisneau. Mes gens de plume
ロベール・ドアノー写真集 Doisneau. Mes gens de plume

Robert Doisneau

1992年/Editions de La Martiniere 仏語版 カバー

他にもロベール・ドアノーの写真集はたくさんあります!

今回ご紹介したロベール・ドアノーは勿論、夏目書房では様々なジャンルの本を買取しています。
お売りいただける本などございましたら、ご連絡ください。

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